ニューヨークで生まれた踊り「ヒップホップ」殴りあう代わりにダンスで勝負するというもの。
その本場で「タカヒロ」が注目を浴びる。誰にも真似出来ない踊りと、テクニック。最後までトコトン肉体を操る。筋肉のひとつひとつを制御する。
去年は「マドンナ」のダンサーに選ばれた。
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2006年でプロデビューし、そのトップにいる。「世界的な椅子取りゲーム」だという生き馬の目を抜く世界だ。
上野「僕の経験を新しいエンタティメントとして伝えていきたい。」
身長170cm、体重58kg。仕事場に向かう電車のホームでも練習する。
テディダンスセンターで、ストリート系ダンスを教えるただ一人のアジア人だ。
この日はスタジオでエクアドルから来た女性を指導。
センターの代表は「常に新しいもの追求している。」
スタジオでは激しい動きにパンツが破けていた。
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チャンスが転がっている街ニューヨーク。タカヒロの事務所で、ビヨンセとの共演を提示されるが、タカヒロはNIKEのCM出演オーディションを受ける。
1次審査はまず「見た目」。「サンキュー」と言われれば、その場でバイバイなのだ。この日は1次審査でバイバイだった。椅子取りゲームは決して甘くは無い。「落ちたことを糧にしないと意味が無い。僕はナニモノなのかと問い。」
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ニューヨークで一人暮らし。自炊も慣れたもの。
食べたいものを食べたいものを食べる。これを小学生スタイルだという。
3人兄弟の長男。運動神経は自信がなかった。
大学生でダンスに出会い、就職先を辞めてニューヨークに向かった。
言葉もできなかったが、共通言語のダンスがあった。
それがその独特な筋肉の動かし方で注目を浴びるようになる。
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SIX Doorsというパフォーマンスのオーディションを行う。タカヒロを含め3人は決まっており、あと3人を追加する。
30分で覚えたダンスを踊る。ここからオーディションを開始。
日本公演を踊る3人が決まった。すぐに振り付けを始める。
ジャマール、シェイ、クリストファーの3人。そんな3人もすぐに踊れないのが「タカヒロ」のダンスだ。
3人ともタカヒロのダンスは今まで経験したことの無いものだという。
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選曲もタカヒロが行う。アニメなどの音楽も取り入れるという。
さてダンスのほうは、タカヒロ考案の指の動き、手の動き、僅か1秒の動きに1時間かける。
合わせる事が主ではないというが、まったくバラバラでも困るのだ。
この日はコンテンポラリーダンスを教わる。タカヒロのダンスとは全く異なる動きだ。
上野「経過は己が為に、結果は他人の為に」がモットーと語る。
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いよいよタカヒロがプロジュースするSIX Doorsが開幕する。
8月東京公演スタート。ドビュッシーの「月の光」でコンテンポラリーダンスを魅せる。
そして6つのドアを使い物語を効果的に進め、ゾンビをイメージした練習した踊りをし、90分間肉体は饒舌に語った。スタンディングオベーションを受ける。
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上野「集中して街中でダンスの動きをやっていて声を掛けられたことは無いですね。」
世界が認めたサムライダンサーは今日も丸腰でニューヨークを行く。