甲冑鎧を着て、汗まみれになって楽屋に戻る光一からスタート。

1997年KINNKIでデビュー。2000年「SHOCK」初主演。SHOCKは今年10年目を迎える。

そのオリジョナリティは高い評価を受けている。舞台はニューヨークという設定。数々のパフォーマンスが繰り広げられるが、中でも殺陣は15分間も続く。

そのクライマックスが鎧を着たシーン。今年初めて「SHOCK」の舞台・楽屋にカメラが入った。

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光一の相手は内だ。今年初出演。1ヶ月で殺陣のシーンを覚えなくてはならない。手足の長い内のために殺陣の内容も変える。どう演出していくかが光一にとっても大きな課題だ。

アクションコーディネーターの諸鍛冶さんも、座長に信頼を置く。

殺陣はカラダに負担がかかる。内さんはなかなかそのコツが掴めない。

光一「殺陣は見た目よりシンドイものなんで、内はしっかりカラダを使ってやっている。」

光一は舞台の振り付けや演出にも関わるようになって長い。

演出の斎藤安彦さんとも話し合いを深く行う。おさらいする場面でも光一は意見を述べていく。斎藤さんとぶつかる時もある。考えて考えて、何がいい方法なのかを話し合う。

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光一「20代前半の頃は、頭で考えてやることが多かったけど、今は少し楽になってきた。」

少年隊の植草君が合流。

10年前は東山が相手で、座長のノウハウを東山から多くを教わったという。

光一「いつも堂々としていらっしゃる。それって大事だなあ。今は動揺しないことを心がけている。」

東山「光一が10年やってきたのは、光一も選ばれた人だから。それを見せないといけないですね。」

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この日は通しの稽古があり、内さんもだいぶ馴染んできた。

光一は瀕死の重傷を負いながらも、劇をやりとおす主人公を演じる。

殺陣のシーンでは命を燃やす主人公を最後まで演じなければならない。

疲れ切ったカラダがその過酷さをものがたっている。

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帝国劇場が「SHOCK」のための舞台に設営されていく。

フライングの空中姿勢、様々なコントロールが空中でできるのは光一だけだ。

フライングは「綱元」と呼ばれる人間の力で操作される。実際の舞台設備を利用したリハーサルが開始される。

フライングから2階席に着地するのは特に高度なテクニックが要求される。

タイミングも難しく、はしごに乗るシーンでは腕をぶつけた。

殺陣のシーンでは舞台が上下左右に動き、めまぐるしく変わる。内君も初めての実際の舞台に緊張。さらにクライマックスでは22段の階段から落ちる「階段落ち」が待っている。

光一「稽古場で見られないことが本番ではたくさんある。早くやって、自分で料理したい。」

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初日、内博貴は恐怖感を隠せない。植草に元気付けられて出て行く。

光一は余裕の表情。全てはステージのために! 夜6時開演。

光一のボーカルと案内からスタート。2時間半の間、ほとんど出ずっぱりのため、衣装の着替えを含めて休んでいる時間は無い。

歌やダンスはもちろん、あらゆるパフォーマンスが楽しめるのがSHOCKの魅力だ。

稽古場で長い時間をかけて作り上げたシーン、光一と内が見事に演じる。

フライングも課題をクリアすべく、「綱元」と一緒に集中する。

そして幕が下りて、ほっと一息。光一は階段落ちで作った傷を見せる。「自分でバーベキューと呼んでいる。」

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SHOCKはアメリカのショービジネスも注目している。

インタビューを受ける光一。トラヴェス・ペインさんは「世界でも類が無い」と絶賛。

楽屋で初日の舞台を見直す光一。内とのやり取りも変えようとする。

7月10日、ステージでアクシデントがあった。内が自分の刀で瞼の上を切ってしまった。それでも舞台は続けた。内は傷の手当をして、踊り、夜の部への1時間半の間に病院へ行った。

光一も靭帯を切った経験があり、光一も舞台をあけることはしなかった。

光一「責任を感じてやらないといけない。」

内が戻って夜の部開始。まだ瞼が重く視界が悪いという。しかしショーマンとしては客にそれを悟らせてはいけない。

光一「お客さんには関係の無いことなんで、精一杯最高の舞台をしないと、お客さんにも伝わらない。」

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体調管理も大きな課題。毎日同じ時間に体重計に乗って、あまり落ちないように気をつけている。

公演中は毎日同じリズムで生活することを実践。ステージのために自分を追い込む。

7月31日千秋楽。今年最後の公演になる。殺陣のシーンが近づいてきた。

客席後方から登場して、舞台に上がり、最後の戦いが始まった。

クライマックスの階段落ちでは、瀕死の重傷を負った光一が最後の力を振り絞って腕を突き上げて倒れる。

そして楽屋に荒い息をして抱えられながら戻ってきた冒頭のシーンに繋がる。

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光一「要らない迷いが生まれないように、今に全力投球することが大事」

最高のエンタティメントを届けるために、光一の「SHOCK」は10年続いた。

光一「千秋楽ってあまり好きじゃない。カラダはもう疲れているから休もうといってるけど、気持ちはもっとやりたいと言っている。」

この気持ちがある限りSHOCKは続く。