西郷は下関に寄らずに京に向かってしまった。龍馬の企ては失敗に終わった。1865年6月、その京に龍馬と中岡は西郷を追ってやってきた。

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京薩摩藩邸。西郷を訊ねてきた龍馬と中岡。しかし用件はわかっていると西郷は会ってくれなかった。龍馬は下関に寄らなかったことにはわけがあると考えていた。

伏見の寺田屋。龍馬はここに宿をとる。すると女将の登勢が「新撰組の近藤が来ている。」と告げる。龍馬にとっては恨みのある相手であった。

さらに「お龍」が新撰組の相手をさせられていると聞き、龍馬は近藤のいる部屋に入る。龍馬は言葉巧みに近藤に取り入り、酒を酌み交わす。お龍は酒を持っていく。近藤は龍馬に飲まされて、論争を挑みつつ、近藤を酔いつぶすことに成功する。

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長崎に戻った陸奥は亀山社中の面々に事情を説明する。

長州の下関では、高杉晋作が戻ってきて桂小五郎と合流。

幕府は長州征伐に本気だった。長州の滅亡はすぐそこに迫っていた。

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土佐の弥太郎は、後藤象二郎に楠の数を数えるよう命じられたため、土佐の国中を歩いていた。

伏見寺田屋で風呂につかりながら、お龍と話をする龍馬。そのとき龍馬の衣類や刀を覗き見する男がいた。龍馬が気付いて「誰だ!」と問いただすと、そこには千葉重太郎がいた。重太郎は妹佐那のもとへ戻ってくれ!と願い出る。佐那は龍馬を想い続けているということで重太郎は見るに見かねて龍馬を訊ねてきたのだった。

龍馬は「やることがある。」と断る。気が気でない「お龍」、登勢にも諭されるお龍であり、その話を重太郎も陰で聞いていた。

近藤勇が起きてきた。「男は前にも見たことがある。」と龍馬を思い出す。

近藤は龍馬の寝ているところを襲う。しかしそこには重太郎もいて、「相手をする。」と刀を交える。緊迫した場面に「お龍」が飛び込んできて、両者を分ける。

重太郎は龍馬が新撰組に狙われていることを知る。翌朝早く、重太郎は旅立つ。龍馬が千葉道場を継ぐという夢も諦めて。

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朝食をお龍に給仕してもらいながら食べる龍馬。

そこに中岡が慌てて飛び込んでくる。西郷から藩邸にくるよう指示がきたという。

薩摩藩邸に向かった二人が、座敷で待っていると、西郷は縁側から頭を下げて詫びてきた。

龍馬は下関にいかなかった理由を問う。西郷は隠密2名のうち1名を取り逃がしたため、連合話が幕府に届いていることを懸念したからだと説明。

どうやら幕府には話が漏れていなかったようだとこのところの動きから判断したという。再び長州と手を組むよう要請する中岡と龍馬。龍馬は手土産に「軍艦10隻と11万丁の銃」を集めて長州にプレゼントしてはどうかと提案。

この途方も無い龍馬の申し出に、西郷はそれをしたら幕府に歯向かうことになるなあ!とつぶやき、考えた後に、「わかりもした」とこの申し出を受諾することを決意。

「ありがとうございます。」と何度も礼を言う龍馬と中岡だった。