母が10日(土曜日)の午後5時に息を引き取り、土曜出勤でまだ仕事中にその報を受けました。
急ぎ嫁いだ長女にも知らせて、家族で田舎に向かいました。
もう役にたつことは無いのですが、田舎の葬儀の様子をメモしておきます。
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死亡した日の当日。(土曜日)
・まずは死亡の連絡を家族・親戚・近所に知らせる。
(漏れがないかチェックする。)
・葬儀屋さんに電話してきてもらう。簡易措置をしてもらって安置する。
(短期間入院していたものの、自宅に戻ってから亡くなった。)
・日の良し悪しを見て通夜や告別式の日程を決める。(友引を避ける)
・今回は自宅で全ておこなうことを家族と相談して決めた。
(近所のお手伝いのお願いなどあってなかなか大変だけど)
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死亡した日の翌日。(日曜日)
・死亡診断書を看取ってくれたかかりつけの医師に書いてもらう。
(何かと使う’役場・銀行などなど’5枚コピーをとる)
・お坊さんに連絡し、その後、直に行って通夜・告別式のお願いをする。
(今回は通夜にお一人、告別式に三人の坊さんをお願いした。)
・火葬場に電話して日と時間を調整する。
・納棺・通夜の係りを決める。(まずは古老に相談して役割分担を聞く)
・葬儀屋さんと相談して、祭壇の形や、お棺の形、身に付ける衣装など事細かな内容について、カタログを見ながら決めていく。花輪や生花、供物などもお願いする。
同時に、お返しものを決めて、数を確定する。もちろん文章もチェック。
・親戚などの見舞いを受ける。
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次の日は納棺と通夜を行う。(月曜日)
・受付のテント張り、祭壇の設営を朝早くから始める。外の
・祭壇に供える花・お団子・饅頭・ご飯など葬儀屋さんが持ってこないものを備える。
・夜のもてなし用の食事と酒の手配・準備
・納棺師さんが来て、鼻や口の手当、カラダの清めの後に白い装束にしてもらって、化粧を施してもらう。
(これは映画’おくりびと’で一気に認知されたね。)
・近所の集落の人たちの弔問を受ける。
・納棺の対象者に集まってもらい、腰につけるものなど、風習に従った格好をしてもらい、葬儀屋さんの指示に従って棺に納める。
(棺の中に畳を敷いてもらった。)
・納棺後、遺体を北枕に安置する。
・明日の葬儀・葬送の役割分担を決めて連絡する。
・通夜のお経をあげてもらう坊さんを迎えに行き、列席する人たちに仕度してもらって通夜の式を行う。
・近所の人たちに送り歌を謡ってもらう。
・今日一日関わった人たちをもてなす。(夜更けまで供養という名の宴会)
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いよいよ葬儀(火曜日)
・火葬に行く人の連絡とクルマの手配。
・お弁当や、おにぎり、惣菜などの手配。(一部は手作り)
・案内板の設置や張り紙をする。
・遺体に最後の衣装(花嫁衣裳を模した白無垢)を着せてもらい、最後の化粧を施す。遺族が茶を含ませた綿を口につけて死に水をとってもらう。死者が愛用していた衣類や物を入れてもらう。
・弔問客の受付。告別式開始。僧侶のお経。
・感謝状や表彰状の読み上げ、弔電の読み上げ。
・喪主の挨拶のあと、お棺の中を生花で埋める。
・葬送の役割を読み上げて、葬列をつくり、見送る人々に挨拶する。
・火葬場に向かい、骨を遺族が拾う。焼けるまでの間に食事をする。
・自宅に戻り関係者をもてなし、死者を弔う「斎の使い」という宴会を行う。
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まだまだこれからアレコレありますが、「葬儀」といわれるものはこれで終わりです。
各地でいろんな仕来りがあって、わずかに集落が違っただけでもやり方が異なるのが葬儀。最近では葬祭場で行うことが多くなったために、わりと汎用化しているようです。
僕の田舎も世代交代が進み、何でも知っていた古老が亡くなっていたり、入院していたりで、古い人の経験を聞き、過去の記録を調べながらの段取りで、何から何まで猛スピードでこなす必要があって、もはや自宅葬は風前の灯になっています。残念ですが仕方ありませんね。
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この僅かの間に
①サッカーワールドカップ決勝はスペインが延長戦勝ち
②初めて棄権した(せざるを得なかった)選挙は、民主惨敗
というビッグニュースがあり、西日本の大雨は続いていました。
浦島太郎の4日間から、ようやく日常に舞い戻りました。
またブログ更新で、「生きている自分」を確認してまいります。