東大阪市山縣さん一家。子供手当てが支給されて塾や夏休みの計画をするが、まずは出かけたのがマーケット。結局子供たちの欲しいものを買った。

神奈川県秦野市の一家は、自動車工場で働く夫の給料が激減し、子供手当ては生活費に回り、妻もハローワークに通う。子供を保育園に預ける必要があるがなかなか空きもない。

今、ほんとうに求められているのはどういった育児なのか?

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江口君・・・出生数が2008年に100万人にまで減ったこと。女性が産む子供の数が減ったことを説明。子育てをとりまく状況を追う。

東京世田谷区。加賀田さんは保育園の申し込みに生活課に出向く。

何年も申請しているが、認可保育園には入れないでいる。無認可は補助金が出ないので、高くなる、基準も特に無い。のが不安で待機園児を続けている。

加賀田さんは夫とともに料理店を開き働いている。

世田谷区の入園基準は、いくつもの項目があり、そのポイントが高いほうが優先される。わざわざ離婚してから保育園に入れて再婚する人もいるほどだという。

加賀田さんはベビーシッターに預けて、レストランに行って働く。午後9時半に戻ると子供は夢の中。レストランの売り上げも、保育の支払いには十分といえない。

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JPホールディングス。代表は山口洋さん49歳。自身も2人の子供の親だ。

山口さんが目指す認可保育園。週1回外国人教師の英語レッスン。農業の食育教育もある。

新たな保育園候補地を選ぶ会議。来年度20件増設することをもくろんでいる。しかし世田谷区にはその計画がない。それは株式会社の参入を世田谷区が認めていないからだ。もう5年も働きかけている。

区では社会福祉法人に限定している。’世田谷つくしんぼ保育園’は0歳児から預かり、ほとんどマンツーマンのような対応。

これに対し山口さんは、競争が必要で、サービスを競うべきと語る。

山口さんは証券会社の営業マンだったが、保育業界が働くお母さんの要望にこたえられていないと、この業界に参入することを決意した。

山口さんのところの保育園は午後9時まで預かる。こうしたサービスを提供できる秘密は、まずは備品購入を大量に行うためコストダウンする。

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ところが問題発覚。子供の薬を与えることを忘れたのを隠蔽したということで、園長は解雇。看護師も懲戒処分という厳しい処分とせざるをなかった。

政令指定都市の3分の一が株式会社の参入を拒んでいる現実。

山口さんはトップに働きかける。名古屋の河村市長に直談判。河村市長も倒産しては困る!と釘を刺す。

この日は大阪八尾市を訪問。4年に及ぶ交渉の末に、参入が認められた。

来年4月にJPホールディングスが開園する予定だ。

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江口君、パパ検定の項目に「ヤレヤレ」

銀座おとな塾、午後7時に開講する。日本初の「父親学校」、月8万の月謝だ。’イクメン’養成講座でもあるが独身男性も受講している。

堀川佐渡さん39歳。朝はまず子供たちを起こして着替えさせる。

その頃に妻の奈々子さんが料理をして出来上がる。午前7時すぎに堀川さんと次男が出る。保育園へ送ってから会社に出社。早いのでまだ人影はほとんど無い。朝のうちに今日のスケジュールを固める。

会議にも時間を無駄にしない秘策があった。時間ごとに会議時間の人件費をカウントしていく。この見える化によりサッサと終わらせる意識が出る。

お昼は外に出てランチ。この日は同僚のOL達との昼食。複数で食事を囲み、互いの仕事の内容がわかり、休んだときのフォローが出来るという。

もともと営業マンでモーレツ社員だったが、育児に目覚めたのは妻の言葉。

5時には退社して、次男を引き取ってから、夕食の準備。奥さんと長男チームが帰ってから食卓を囲む。奥さんも広告代理店で働くので、家事のシェアはとても良いという。

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新潟県上越市、滝澤義憲さん63歳。退職後も仕事に出かける。

上越市は50代から60代の人を全保育園に配置。「おじいちゃん先生」と呼ばれる。核家族の中ではおじいちゃんは貴重な存在。

かんぽの宿で定年まで働いた滝澤さん。第二の人生をこの仕事にした。

乱暴なことをする子供を叱り、設備の補修にもその腕を披露。1日6時間で13万円ほどだが、やりがいがあるという。園長先生も「すごく助かります。」と賛辞。

滝澤さんは自宅では「厳しいオヤジ」だったらしいが、今はとてもやさしくなった!と次女が語る。

瀧澤さん、竹とんぼを子供たちに教えようと竹を切って準備。

全員の分を作ってあげた。早速子供たちは歓声をあげて飛ばす。
「興味の無い子がひとりもいなくて良かった。」と瀧澤さん。

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江口君・・・子供たちを育てることは私たちみんなで考えていくことではないでしょうか。