奥村歩院長のおくむらクリニックを訪ねた60歳男性。10時10分を書いてみよう!といわれても3時を書く。最近の総理大臣を訊ねられても答えられない。若年性アルトハイマー症状だという。認知症は原因が様々いわれ、その発症の度合いは「生活習慣」によることが多いという。

家事で認知症予防、耳で認知症予防などなど、各種の認知症予防法を伝える。

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ゲストの岡江さんも有吉も、タモリも物忘れしやすいという。

ハテナ①、家事で認知症を防ぐ。

おくむらクリニックの奥村先生が答える。「前頭葉の働きの低下が認知症。料理をするのは同時にいくつかを効率よくやる必要があり、前頭葉を刺激する」という。

実際に奥村先生のところでは買い物や料理をしてもらい効果をあげているという。ただし主婦の人でも認知症になる。その理由は「何気なくやってしまうもの。運動能力だけ使うのは前頭葉を使っていないから。」だそうです。

その1、掃除はホウキとチリトリでする。・・・右手と左手で異なる動きをするので脳が活性化する。実際に掃除機の場合とホウキ&チリトリだとMRでも大きく違った。

その2、包丁を使う。・・・ピーラーと包丁を使ったときを比べると明らか。

その3、スイーツは手作りする。・・・完成形を頭に描いて遂行実行機能を使うので、前頭連合野が活性化する。

その4、アイロンは夫を思いながらやる。・・・人のためにする!と思うと前頭連合野が活性化する。

その5、ご飯をよそうときは利き手の逆の手を使う。・・・逆手はいつもと異なるので脳の働き場所が違い活性化する。

茂木さん・・・一般に「面倒くさい」ことが脳にはいい。

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受話器はどちらの手で持つ?

脳と耳は重要な連携があるという。右耳、左耳どちらが利き耳かということが大事で、右耳を使ったほうが脳には有利に働くらしい。

耳は多大な情報量を集めて日々働いている。では耳で認知症を予防するとは?

目白大学の坂田教授「耳の感度が悪くなると、コミュニケーションが悪くなる。これが認知症にも繋がる。」

今からできる耳の老化チェック。

その1、3種類の動物の鳴き声を当てる。

その2、「ソ」の音を5回鳴らして何番目の音が大きいか当てる。

その3、音の間違い捜し。8つの音から違っているものを当てる。

その4、3人が同時にしゃべる。真ん中の人の言ってる言葉を当てる。

取材ディレクターは2問正解。高い周波数の音を意識して聴くのが効果があるという。たとえば①鳥にさえずり、②川のせせらぎ、③葉のそよぐ音などだ。

「速聴トレーニング」というのもある。諏訪東京理科大学の篠原教授は、夏目漱石の「坊ちゃん」を4倍の速度で聴いてみる。聴き取ろうと頑張っているときが脳が活性化するという。実際に左脳が活性化しているのがMRでわかった。

速聴チャレンジ(とにかく速い)

①3+8+5

②言葉を逆から読むので当てる。

③濁点・半濁点を取って読む。

④短い文章を聴き、その中から質問が出るもの。

⑤両手を上げ下げする指示が出る。

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埼玉県越谷市、病院なのにカラオケ。カラオケ療法が行われている。

歌うということは凄く良いと語るのは周東寛先生。ここでは昭和の名曲。昭和歌謡で認知症予防をしている。

ただ歌うだけではダメなんだという。

その1、歌詞を丸暗記して歌う。・・・イメージを思い歌うとドーパミンが出る。

昭和歌謡とJ-POPを歌ってもらうが明らかに違いが出た。気持ちの込めやすい曲が効果が出るという。

’別れの曲’がいいのだという。

その2、男性は女性の曲、女性は男性の曲を歌う。・・・普段経験できない情景を歌うと効果アリ。

その3、他の人が歌っている曲を口ずさむ。・・・見ているときも特に知らない曲をまねるのが良い。

昭和歌謡でめぐる東京バスツアーが大人気だという。

昭和20年・30年代の曲が特に良いという。バスガイドも一度退職したバスガイドがカムバック。68歳だという。

19曲を歌いながら、ちなんだ場所を巡る。

「回想法」というのが認知症予防に効果があるという。思い出す!ことが良いのだという。60歳の菊池さん、思い出すのは45年前の集団就職で出てきた都会。「ああ上野駅」が思い出の曲。送り出してくれた今は亡くなったおふくろを思い出すという。

濱中さん65歳、高校三年生が思い出の曲。苦労して現在がある。

自分の過去を懐かしみながら今を楽しく生きることが認知症を防ぐにはいいのかも。