4月のITイベント、孫さんと三木谷さんの対談などがあった。
そんなIT業界の若きカリスマ。時価総額2900億円の企業を作り上げた。ゲームサイトが無料!そのビジネスとは?グリー社長の田中良和33歳が今夜のゲスト。
-----------------------------
4年間の番組で出演されたゲストの主な年齢は55歳以上がほとんど。30歳代はほとんどいない。
龍さん「新陳代謝がなかなか進まない構造になっている。IT業界は若い人がいるが成功した人はそう多くない」
GREEは1800万人がはまっているゲームの無料サイトだ。
「釣りスタ」は長い人気を保つ。無料で始められるが、釣り道具などを有料で買う。この課金システムが大きな収入源だ。田中が注目したのはそこ。20代から30代が主なターゲットだ。
小池がこのゲームに挑戦。魚には逃げられたがリラックスするのにはいいという感想。
龍さん「ゲームは子供に大切なアイテムだと思う。何故学校の授業はつまらなくて、ゲームは面白いのかというのを考えた中学生がいて、教科書は面白くしようとしていないという結論だった。」
-----------------------------
グリー本社は六本木にある。9時半に田中が出社。社員は130人、平均年齢は29歳。社員と同じフロアで田中社長も仕事をしている。
1995年、Windows95発売。これからヴェンチャーが始まった。
孫正義はアメリカから帰国後、ヤフージャパンを設立し、IT業界を牽引。
第2世代は三木谷が97年楽天市場を立ち上げて、流通業界の勢力図を変えた。もう一人が堀江貴文、ライブドアを買収し、テレビ局買収までもくろんだ。
第3世代は、ナナロク世代といわれる、SNSサイトのミクシーを立ち上げた笠原さんが代表格。
その第3世代のひとりが田中良和。グリーはミクシーより2週間速く立ち上げた。ミクシーは1年で100万人集めたが、グリーは20万人。2006年にKDDIと提携し、携帯に進出。若者のニーズにマッチし、一部上場を果たした。
田中さんは楽天に入社しに訪問したときに、真剣に考えていることに驚いたという。
龍さん「会員数でミクシーに勝てなかったのは?」
田中「日記を書くのは難しいのかなと思っていたし、携帯でゲームを通してコミュニケーションするのがわかりやすいかなと思った。」
田中「競合を研究しても新しいものは生まれない。マネでは勝てない。」
龍さん「ハングリーさを維持するのはどうしているのか?」
田中「1977年生まれで、中田英寿と同じで、頑張り方に言い訳はできない。」
龍さん「社長になりたいとか、偉くなりたいとか、オカネが欲しいというのは感じない。」
田中「僕は特に社長になりたいというわけではなかったので。」
-----------------------------
月末の夜、GREEの定例会議、田中社長の「総括」だ。
急成長を支えた「5人の男」
副社長の山岸33歳、最高技術責任者の藤本31歳、最高財務責任者の青柳30歳、吉田は29歳メディア開発部長など。
青柳は田中を見て自分も頑張らなくちゃと思い、前の会社でKDDIを担当していたので、そこでKDDIとの橋渡しをして投資契約を結んだ。
携帯コンテンツを作ったのはヤフーから転職した吉田だった。釣り好きが人気ゲームを生んだ。こうした意欲のある若者たちが集まってGREEを支えていった。
-----------------------------
龍さん「なんで田中さんのところに集まったのか?」
田中「前の会社が不満だったということでもなく、さらに新しいことをしたかった。藤本は技術も高いけどやる気が凄い。僕もこれじゃいけないなと思うくらいだ。」
龍さん「高度成長を再現したいと思う理由は。」
田中「高度成長は歴史の教科書でしか知らないけど。楽天は成長していた。大変なことも多かったけど、総合的には楽しかった。そういうことを若い人にも知って欲しい。」
-----------------------------
iphone,スマートフォンと呼ばれる携帯電話。国内だけでも180万台売れている。そのスマートフォンでツイッターが人気だ。書店でも入門書が売れている。TWWITERは日本だけで560万人の利用者がいる。
鳩山さんは辞めるとつぶやき、孫さんは浜崎あゆみが犬のお父さんと競演することにOKした。「オタマトーン」はツイッターによって販路が出来た。明和電機が製造したものがつぶやくことで、ハンズでも売ることになった。
------------------------------
5月28日ipad発売。新たな携帯端末が日本でも発売。あらゆる可能性を秘めたこのPCは楽器にもなり、ゲームマシンにもなる。電子雑誌として「動画」も映せる。紙の雑誌は680円だが、電子雑誌は450円で出来る。
雑誌の販売額は12年連続で減少。出版会社はopadでの巻き返しを狙っている。
その電子雑誌に変換して、付加価値をつける会社が20代の社長が経営する。すでに50社の雑誌が電子化されている。
------------------------------
田中「ipadは世界共通なのがいい。」
龍さん「ipadは歴史の積み重ねがある。」
田中「ジョブスにしても30年かかった。僕も相当頑張らないといけない。」
田中「一般の人がようやく電子書籍が読めるようになった。これからやることがたくさんある。」
小池「グリーも六本木ヒルズに移ると聞きましたが。」
田中「グーグルも移るようだし。」
------------------------------
編集後記・・・世界のITビジネスを考えると田中さんは決して若くない。起業を奨める学者や評論家はいるが彼らが起業したという話は聞かない。田中さんは明るく独立し、自立している。