墨田区押上が今注目を集めている。5月3日の連休中も多くの人々がお目当てのスカイツリーを見に押しかけた。恐るべき集客力だ。

方や東京タワーはというと、こちらも連休は大盛況。東京DTLよりも待ち時間が長かった。そのお目当てはやはりスカイツリー。タワー側は危機感を募らせて、新しい目玉として「三丁目の夕日ミニチュアセット」やさらには「東京タワーでしかない商品」の開発に力を入れた。6月1日夜7時には天井が青色のイルミネーションに彩られて、天の川がイメージされる仕組みもできあがり、夜のデートスポットとして人気を博している。

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浅草に屋根の無いバスが開発されて走っている。江口君が乗り込んだが、もちろんスカイツリー見物用。東京タワーを追い抜き、さらに2倍の高さを目指すツリーの現状を見るためのもの。今しか見れない!というキャッチに観光客が訪れる。

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建設は今、350mの展望台に取り掛かっている。2年後の開業に向けて大林組が主体で行っている。心柱制振は五重塔からヒントを得た。

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第1展望台350m、第2展望台450mを作る。完成すれば634mになる。そもそも構想は電波塔の建築。2006年に激しい誘致合戦から墨田区に決まり、東武鉄道が主体となった。東武の売り上げは東急の半分であり、その波及効果から次のビジネスチャンスを狙うという構想だ。

その中枢にガイアのカメラが入る。

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2012年開業予定のスカイツリーは大プロジェクト。電波塔だけではない施設がたくさん入る。

この日はST推進部の木村さんが中心となり、中に入るテナントを考える。年間2500万人の集客を予想し、駅ビルでありながら観光施設でもあるという構想で、東武が最も力を入れているのが観光。

営業企画部の望月さんが、観光業者を相手に「建設中の様子もみていただきたい。」と力説。

東武は「スカイツリートレイン」の運行を開始。車内では完成の様子と、現在の進行状況がわかる。そしてテーマパークに到着。そこにはこの春完成したばかりの25分の1の模型がある。この模型も大人気。

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ツリー効果は東武の他業種、ホテルにも影響が出始めた。先々の予約も満室ばかり。ホテルではあやかりメニューも開発。これも大人気だ。「これからは東武の時代だ」と意気込む。

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江口君、テーマパークの説明。東京ディズニーリゾートの成功をきっかけにたくさんのテーマパークが作られたことを説明。新潟ロシア村1993年開業、ウーン知らない。倉敷チボリ公園1997年開業。さて今どうなっているのか。

新潟県阿賀野市。ここに新潟ロシア村ができたが2004年に閉鎖。今は廃墟となっている。従業員は全員解雇された。

倉敷市のチボリ公園があった場所に2009年閉園し、今は更地になっている。1997年開園当時は300万人も集めたが、見る影も無い。

そして長崎ハウステンボスは今まさに崖っぷち。開業時はその広さと、本物志向が話題になった。別荘は2億から3億で売られた。しかし地元の人は「1回いけばいい」という評価。今年3月投資ファンドも撤退。

そんなハウステンボス再建に名乗りを上げたのがHISの澤田秀雄さん。海外格安ツアーで名をはせたエイチ・アイ・エスが投資額20億円でハウステンボスを子会社化した。

澤田さん「アジアの客に来て貰う。」「観光ビジネスと都市にしていく!」とぶち上げた。自ら社長として運営に乗り出した。「ずっと赤字の企業を3年で黒字化する」という。

元気の良い挨拶から、スピードをもっと上げましょうと訓示。

担当者を連れて園内を見回る澤田さん。長い間放置したままのため、錆や崩れた木枠部分などもあった。澤田さんはこのゴールデンウィークまでには閉まった店も全部オープンしたいという。

ご当地の有名グルメ店に声をかける営業担当者の中平さん。「ハウステンボスのために恩返ししたい。」という声に涙を流す。

澤田さんも地元の支援あってのことと、佐世保市の財政支援を得るべく働きかける。それは税の軽減だ。当然反対もあるが、澤田さんは最後の頼みの綱なのだ。

そしていよいよ再生ハウステンボスが開業。この日のために用意してきたイベントや施設がベールを脱いだ。

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再生計画の第一歩は、要望の多かった子ども目当てのイベントも充実させた。

イベントの目玉はプリンセステンコウのイリュージョン。さらにはダンスステージも。名物のグルメショップもオープンし、舌鼓を打つ客で溢れた。8万5千人以上がGWに訪れて20%増しだった。

巨大なアウトレットモールも計画にあり、それも徐々に進んでいる。

海外から100万人の人を呼び込もうという澤田さん。

大いなる目標「観光ビジネス都市」を目指して動き出した。