鈴子が病院に担ぎこまれ、村雲もそこに来て、春馬と顔を合わせる。

村雲(名乗ったときは廣川)は慰霊祭でも会っていたと鈴子に指摘され、「弟を亡くしました」と嘘をつく。

工事現場の空き地から3億円が見つかる。春馬は紺野大臣の裏金ではないかとにらんでいた。しかし春馬の元上司井坂敏が紺野大臣のコンサルタントに転進していた。

この警察OB井坂に会いに行った春馬。春馬は応接室の額にかかった絵の大きさが違っていると指摘、井坂は後輩の鋭さに肝を冷やす。

春馬は庁に戻って上司の品田に報告するが、取り上げてはもらえなかった。

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香織は檜山と偽装結婚し、次々と国を移動して納税を逃れる「パーマネント・トラベラー」になることを村雲に勧められる。

流通王檜山は村雲に「オカネは好きか?オカネはキレイか汚いか?」と訊ねる。村雲は「息子さんの手は汚しません。」と答える。

海江田の家をはっていた春馬。海江田は海外に行っているらしく家にはいないようだった。

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春馬は鈴子の高校から正式に退学が受理されたことを告げる。

村雲は廣川だということで、春馬を居酒屋に誘う。

そこで村雲は春馬から、「上司に裏切られた。」という愚痴を聞く。

村雲は廣川として演技する。義手のことから打ち解けたようになるが、帰り際に春馬は「事故の背景のようなものをご存知ですか?」と訊ねる。ギクリとする村雲。

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海江田という送り手のラインから捜査するのは限界だと上司に意見し、紺野大臣側からの捜査を主張する春馬。当然上司は首を縦に振らない。

それを見た先輩は、以前井坂が紺野を追及したときの資料を品田が毎日読んでいると告げる。

春馬は資料室で上司品田に会い詫びる。上司からは「お前はもう一度海江田ルートを洗え」と指示される。

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春馬は海江田が海から密入国をしていると推測する。

そして春馬は海江田の実家を再び見張る。「故障中」という紙をはって車の中から観察していると、すると子供が帰ってきて、インターフォンで呼びかける。なんと海江田は自宅にいたのだ。3年間も外に出ずに。

査察官は後日、海江田の自宅に乗り込む。紺野ルートにも査察が入り、春馬は井坂と対峙する。しかしそのとき、地検が紺野大臣を逮捕していた。査察は検察に手柄を取られた格好になる。

井坂は自嘲気味に「脱税するくらいが関の山の人間なんだよ。」とはき捨てる。

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春馬は自宅に戻り、村雲(廣川)に電話する。また会いたいと話し、上司の人が変わったと嘆く。村雲(廣川)は「この世界は、あなたの知っている世界じゃないんだ。」と春馬を洗脳しようとする。・・・もう我慢するのは止めまよう。あなたはこの世界を憎む権利がある。・・・と悪魔の囁きを。

その頃、鈴子は預金通帳とはんこを持って村雲のもとに来ていた。母親の保険金を海外の口座に移すという。

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春馬は闇の情報屋から航空機事故のレポートを貰う。個人的なことだとことわって。航空機のリース会社が多額の違約金が入ったということを突き止める。それは人材派遣会社「ライト。キャスト」だった。

一方、香織は、子供が宿ったと檜山に告げる。果たして、村雲の子なのか?檜山の子なのか?

(つづく)