地球温暖化が進む中、世界各地で渇水被害が頻発。日本も例外ではなく、四国では毎年のように渇水が起き、関東でも10年に一度、水不足が起こっている。
そのため気象庁は更に深刻化すると予想される水不足問題を解決するためにあるプロジェクトが活動。そのプロジェクトリーダーが村上正隆さん。

村上さんが進めているプロジェクトは「人工降雪」と呼ばれる人工的に雪を降らせるというもの。村上さんのアイデアは冬の時期、飛行機に乗り、雪が降りそうで降らない雲に対して、ドライアイスを撒き、雪を降らそうというもの。更に、村上さんは夏の時期にも人工降雨が臨めるシステムも開発中。

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村上さんを乗せた観測機が新潟空港に向かう。飛行機2機で、八木沢ダムに雪を降らそうというもの。

ドライアイスを乗せた飛行機が大阪空港から出発。

ドライアイスはシーディングといい、水蒸気を凍らせて雪を降らそうというものだ。観測機がダム上空5kmに到着。観測機は高度を下げて雲の中に入る。

シーディング機はその上空に到着。実験開始シーディング機がドライアイスを撒く。12時31分開始、果たして雪は降るのか?

開始して10分、村上さんは雲の中で観測中。シーディング後は水蒸気が氷の結晶になっていった。

そしてダムには雪が舞った。ドライアイスを撒いたあと30分間雪が降った。

実験成功!25年間に渡る実験が実を結んだ。

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新たな挑戦、それは人口的に雨を降らせること。2025年には世界的に3分の2が水不足になるという予測もある。ドライアイスが使えないところで雨を降らせたいという。

そこで「塩」が選ばれた。1000分の1ミリの塩の粒子を使う。上昇気流に乗せて塩の粒子を上げて雲を作ろうというもの。

通常の雲は粒が小さいが、塩を加えると、雲の粒が4倍に大きさに成長する。これがさらに成長すると雨になる。

世界の水不足解消の第一歩が刻まれた。旱魃に悩まされない世界を目指す。

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村上さんのMY GOALは「2015年までに人工降雨・降雪の研究成果を実用化につなげたい」

村上さんのもとには世界中から相談に訪れている。