龍馬は勝とともにカイ臨丸に乗船。その大きさに驚く。

ジョン万次郎ともその船で会う。勝はジョンに龍馬を紹介。

ジョンはアメリカの大統領の話をする。誰でもなるチャンスはあること。アメリカはワンダフルだけど日本だって負けはしないこと。勝もジョンも強い海軍を作ることが急務と考えていた。勝は龍馬を弟子にすることに決めた。

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勝と龍馬は「海軍」を作ることに奔走することになる。

各藩を回っては、その重要性を説いて回る。地球儀を持って、’世界’を説明する。龍馬は勝のことを思ったとおりに大きな人だと思う。

龍馬は勝に従い、3日後に江戸を後にすることになる。道場に戻るその旨を告げる。

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武市半平太は江戸から京に戻った。三条実美ら攘夷派の公家に、「慶喜公と話が出来る地位になるよう藩に働きかけて欲しい」と願い出る。

京の土佐屋敷では、平井らが言い争っていた。武市だけが出世するとやっかむ輩も出始めていたのだ。

すでに岡田は「人斬以蔵」と呼ばれ恐れられていた。岡田は人斬りに対して後ろめたさを感じたままでいた。

江戸の勝の屋敷。龍馬は勝の弟子として、土佐の江戸屋敷に伺うことになり、付き従うこととなった。

勝は「山内容堂」二目通る。龍馬はこのとき初めて、藩主の山内容堂を見る。下士ゆえに土佐で顔を拝むことはなかったのだ。

そこで勝は「脱藩者を許して欲しい」と願い出るが、「許すわけにはいかぬ」と拒否される。

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岡田は飲み屋の娘に仕事を尋ねられるが答えられない。自分が斬られる夢を見ては目覚める。「わしは斬ろうとして斬っているわけじゃない。半平太様の役にたとうと」

土佐の武市邸に、半平太から便りが届いた。山内容堂が攘夷の旗頭として立つと書いてあった。妻は不安に陥るが、乙女の励ましに気を取りなおす。

坂本家では、龍馬や半平太の話題がのぼっていた。そこに弥太郎が現れて、「金を貸してくれ」と依頼する。材木の代金を担保にするという。弥太郎は「商売の出来るサムライを目指す」という。見事借りることに成功する。

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千葉道場では、龍馬が京に出立する日を迎えていた。

佐那の切なる思いは、通じなかった。しかし佐那は気丈に「坂本様の仕事はニッポンを守ることですから」と決意する。定吉も「坂本は前に前に進むことだ。」とその背中を押す。龍馬は「佐那と立ち合わせて欲しい」と願い出て、道場で最後の竹刀を合わせる。激しい打ち合いは龍馬が1本とって、その上達ぶりを佐那が認める。「いざというときはその腕があなたを守ってくれるでしょう。」、龍馬は「生涯、お佐那様のことは忘れません。」と頭を下げる。

こうして道場を後にした龍馬。勝が待つ場所へと向かう。

残された佐那は父の定吉に「龍馬様と私が夫婦になって道場を継いで欲しいと思っていたでしょう。」と尋ねる。定吉は「当たり前だ。娘のことを心配しない親はいない。」と答える。

佐那は「私は結婚しません。剣一筋に生きていきます。」と宣言する。

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山内容堂と勝の会談の中で、容堂は「下士は虫けら同然。腹心の吉田東洋を暗殺したのは許せん。」と勝に語る。龍馬のことは土佐藩士であったことすら知らなかった。

山内容堂は武市半平太を上士に推挙する。しかしそれは山内容堂の策略でもあった。

(つづく)