加尾が藩の命に従って、京に守役として出ることになった。龍馬は凹む。

岩崎の家に弥太郎から文が届いたが、なんと本人が戻ってきた。長崎で藩のカネを遊興費に使い込んで、その額100両。ついに戻されてしまったのだ。

しかしこの頃江戸では、井伊直弼が暗殺されるという大事件が勃発。

この桜田門外の変は土佐にも伝わり、武市は水戸藩士と同じことができないわけはないと武市道場の門下生に激を飛ばす。

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龍馬は武市に何をしている?と聞かれ、海を歩いていたと答える。

武市は異国の侵略に備えるのは、攘夷しかないと自論を展開。吉田東洋を引きずる降ろして、土佐を攘夷の旗頭にしようと考えていた。

龍馬は武市の意見に組しなかった。

そして事件は起きた。

池田虎之進が弟忠治郎が上士にいじめられ、瀕死の状態になったところに駆けつけて、小太郎は上士を切り殺してしまう。上士と下士双方が集まって、それぞれ戦の準備を始めていた。武市道場にも下士が集まり、血気盛んな状態だった。武市は諌めるが、止められない。そこに龍馬が現われて、下士たちを諌める。

武市が上士に掛け合いに行き、上士に非があることを認めさせようと出ようとするが、龍馬はそれを止めて、龍馬が出かけていく。

上士の集まった中に、吉田東洋が現われ、上士を諌める。下士側の状況を知りたい吉田の前に、弥太郎が現われて、50人ほど集まって槍等で武装していることを告げて、ついでに長崎での借金をチャラにしてくれるよう依頼。弥太郎に倍にして返すという提案をして吉田に受け入れられる。

そこに今度は龍馬が丸腰で訪問。吉田はこの龍馬の行為に乗って、後藤象二郎と武市半平太が話し合い、武市は何も言えずに、結局は池田が切腹させられた。

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龍馬の姪、春緒が三味線の稽古をしていた。

龍馬は春緒に池田の件についてこぼす。「どうしてこんな始末の付け方しかできんぜよ。」

三味線を借りて、小唄を歌う龍馬。そこに武市が訪問してきた。

武市は「吉田は今、下士をどう潰そうかと考えている。潰される前に下士が集まって力を付けないといけない!」と龍馬に語る。

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弥太郎が龍馬を迎えに来た。呼び出したのは吉田東洋。

屋敷に上がると、吉田は「おぬしは変わった。何かを捨てたろう。」と龍馬に語りかける。龍馬は「何も変わらない。」と答えるが、吉田は「上士に取り立ててやる。」と持ちかける。龍馬は「少し考える時間をください。」と申し出る。

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自宅に戻ると、姉の乙女が嫁ぎ先から戻ってきていた。

そんな乙女に龍馬は「わしは土佐が居辛くなった。」とこぼす。

龍馬の家に、武士が現われて、同行するよう言われ、その先は武市道場だった。そこには下士が集まっており、「土佐勤王党」を旗揚げすることになっていた。龍馬も参加を強く要請される。

(つづく)