久保田アナとタモリが古本祭り開催中の神保町へ。人混みは古本に集中しタモリたちを取り囲むようなことがない。1000万冊の古本があるという200軒以上の古本屋街。そして学生街でもある。日本一集中している。

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今日の案内人はロバート・キャンベル東京大学教授。20年以上前からこの街に通い詰めるベテランだ。

滝沢馬琴が歯が悪かったということを日記に書いていたという話からスタート。

タモリが本を探す人にインタビュー。

久保田「競合はしないんですか?」

ロバート「逆に一極集中していることが魅力。」

江戸や明治の地図を専門に扱う泰川堂書店で、昭和20年の空襲を受けたときの地図を発見。ロバート先生はブロンクス訛りが出るというギャグを交えつつ、店舗の奥へと進出。そこには古い写真集があった。昭和6年の日支事変当時のものとか貴重なものが続々。

ついにはお店の倉庫にたどり着く。店主が出してくれたのは’江戸時代の地図’コンパクトに畳んである。大名が特注して駕籠の中で見たという。今ならセレブ特注地図で、お値段は300万円!

次は明治12年の神田の地図。崖の表し方がドイツ式とフランス式があるんだとか。番地は明治から始まった。江戸の特徴もまだひきずっている貴重なもの。

この時代に既に学生街となる要素があった。東京大・外語大・学習院大が地図にある。発祥の地が神田という大学が多いのだ。江戸時代にあった昌平坂学問所(現在の湯島聖堂)がこんにちの大学の元となった。

その昌平坂学問所に通う学生が多くいたのが神田の街。その学生達が求める本を商う書店ができたのはしごく当然のことだった。

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その湯島聖堂に行ってみよう!ということになり、学生街を抜ける。途中で明治大学の学生、医科歯科大学の学生に会うが昌平坂学問所のことは今の学生は知らない。

昌平橋をくぐり、聖橋を見ながら、総武線のガードをくぐる。

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ブラタモ写真館では、都営地下鉄の案内(床屋のマークのようなもの)がぶら下がっているが「いらないと思うよ」

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湯島聖堂に到着。大きな石垣があり、触ってみると暖かい。

江戸のエリート養成所だった昌平坂学問所。国をあげての特別な学問所だった。

ロバート教授はこの学問所の研究で論文も発表したのだ!「ここではとても珍しいものを持ってきて置いていた。ヒントは名古屋名物」⇒答えは「しゃちほこ」、日本初の博覧会がこの場所で開催された。他にも生きたサンショウウオやヤマアラシなど展示されて15万人の人が詰め掛けたという。

明治5年の出来事で、チャン髷の人も大勢いる。主宰は文部省。学問所は廃止後文部省が置かれたのだ。

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聖橋に戻る。そしてニコライ堂。正式には東京復活大聖堂。湯島聖堂とこの大聖堂を繋ぐから橋の名前は「聖橋」になった。

カメラも初めてニコライ堂の中へ。司教様のお許しをいただいたということで、取材OK! 荘厳な内部、イコノスタスが神聖な場所を醸し出す。

司祭が建設中の写真を示す。明治の建設当時、ニコライ堂は周囲で最も高い建物で、秋葉原からも見えた。貴重な写真は明治21年のノコライ堂から撮影した360度の東京の様子。遮る高い建築物が無く、ものすごい眺めだ。

今の風景と比べてみようということになって、階段をどんどんどんどん登っていく。そしてニコライ堂の鐘つき楼につく。もう今は周囲にビルが立ち並んで、遠くは見通せない。

「ニコライ堂の鐘」藤山一郎の歌にも歌われた。今も昔も変わらない鐘の音。それをつく。その仕組みがなかなか複雑。大きな鐘と小さな鐘があって足で板を踏んで大きな鐘を鳴らす。

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画面は当時の写真をもとに、遠くは海も見える360度の風景をCGで合成して見せてくれた。

タモリ「神田はわかっていたつもりで来るけど、まだわからないところがある。学生の街で活気がある。」