「日本の夏を涼しくしない!がテーマ。
山本さんはコケ博士。コケ緑化を進めているが、「コケスプレー」を編み出し、都会をコケで緑化。
金平さんは窓ガラス、夏は曇りガラスで冬は透明に。エアコンの要らない窓ガラスを製作。
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山形県山形市、56歳の山本さん。コケと向き合って20年。コケ緑化で革命を!と考えている。山本さんのヘルメットにはコケがびっしり。そして屋根に登ると屋根にはコケが一面に敷き詰められていた。
温度の差は、通常の壁38度、コケの壁は27度、11度も差がある。
さらにコケならではのメリットは’水遣り不要’、植物緑化なら水遣りや草刈が必要だが、コケなら不要。芝生をはる6割の費用でコケ緑化が可能だ。
しかし炎天下で枯れないのか?25000種もあるコケだが、普通は湿地帯にある。山本さんが育てるコケは日当たりで育つ「スナゴケ」日向の砂地でも育つ。乾燥しても仮死状態で、雨が降れば復活する。わずかな水で葉を広げる。「誰もやっていないことを成功させる喜び」があるという。
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この夏、山本さんは新たな挑戦に乗り出した。一般家庭にも普及させるための「スプレー緑化」だ。
まずスナゴケを乾燥させて裁断機にかけて5mm以下のに裁断。コケは裁断しても問題なく発芽するという。これに保水性のある繊維を混ぜる。作業は接着剤を吹き付けて、乾かないうちにコケを吹き付ける。
あとは根付くのを待つばかり。3週間がたって、根の付き具合を見ると新たな芽が伸び始めていた。新たな個体を増やして伸びていた。
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窓ガラスで夏を涼しく。産業技術総合研究所(名古屋市)にいる金平さん53歳。中国出身の材料工学の研究者。
彼が目指すのはエアコンが要らなくなる窓ガラス。
金平さんは太陽の赤外線に目をつけた。赤外線をカットする窓ガラスで涼しくしようというもの。
熱線反射ガラスは既に存在している。欠点は夏はいいが、冬も反射してしまうので室内が寒くなること。そこで開発されたのが調光ミラー。変幻自在の窓ガラス。
それはごく少量の水素ガスをガラスの間に注入する。金属幕をマグネシウム・ニッケル合金に変えて、真ん中に注入すると。鏡のようになる。
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ナノレベルで難しいコーティングを実験し、何度も失敗を繰り返しながらたどり着いたのが2cm四方のガラス。これがガスも要らない「自動調光ガラス」酸化バナジウムを使用した’生きている窓ガラス’だ。ガラス自身が温度を感知して透き通ったり、曇ったりする。
実験すると、赤外線量を見事にコントロールしていた。
夢のままで終わらせないために今も研究が続いている。