個性派女優として活躍するりょう。

両親が高校1年生のときに離婚し家族がバラバラだったという。

16歳でモデルデビュー。その後女優として、結婚後はワーキングマザーとして活躍中。

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表参道で雨の中、ドラマの撮影に。36歳の存在感ある女優としての素顔に密着。

ブレイクのきっかけはドラマの「ロング・バケーション」。その後「銭ゲバ」や映画の「双生児」で女優としての地位を確固たるモノにする。双生児の監督塚本さんも存在感のある女優さんと評する。舞台にも活躍の場を広げている。

モデルの仕事も継続しており、ファッション雑誌の仕事もカメラの前に立つとプロの顔に。

この日は雑誌の企画で読者とジカに触れ合って、コーディネートしてもらうイベント。読者も大喜び。

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今年4月に越して来た新居。帰ってからすぐに料理に取り掛かる。4歳になる息子がすぐにまとわりついてくる。ぬか床も作っている。野菜も自家栽培。野菜嫌いの子供に食べさせようと工夫。献立は野菜中心。仕事では仕出し弁当が多いので、なるべくカラダにやさしいものを作っているという。

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横浜のライブハウスを訪問。主人はバンドのボーカル。りょうがファンだったという。互いの仕事を理解して尊敬しているという。ブラフマンは出せば上位にランクするロックバンド。いつもパワーをもらうという。

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舞台は本谷有希子の台本。初主演になる。撮り直しがきかない舞台はプレッシャーも相当なもの。「自分の無力さを知らされるかな。」と恐怖感を抱いている。

本読みが開始される。これから開演まで1ヵ月半だ。舞台稽古が始まり、入念にストレッチ。みんなより早く入って体を調整する。どう自分らしさを出すか。演出も本谷さん。ダメだしが出る。

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この日は友達とリラックスタイム。木村祐一さんだった。去年の映画の共演で知り合って、キム兄の行きつけの店で食事。りょうはキャベツが好きだという。りょうのほうがキム兄にほれ込んで逆ナンだという。

キム兄は今年映画も撮った。いつしか話は演技論に。

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1973年4人兄弟の3番目として生まれ、男の子の兄弟の中で育った。15歳で両親が離婚し兄弟がバラバラになり、自分から家族を離したという。そんな時期に原宿でスカウトされて、モデルの道へ。身長が少し足りないがハングリー精神で挑み、口紅のCMで全国区に。

クールなイメージが定着したが、本人は「私、ほんとはこんなじゃないのに。」という思いだったという。

そんなある日に、離ればなれの兄が不治の病にかかっていることがわかり、「何をしてあげられるか?」ということに行き当たり、見てくれているなら自分の仕事をしっかりやろうと考えたという。

相談相手になってくれたのが、今の主人。結婚して初めて家庭の温かさを実感。心のより所を得た。

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新しいチャレンジは、自分で作れる洋服。手芸が趣味という。高じてデザイナーとしての才能も発揮。

名前を貸すだけというのは嫌だった。と本人がしっかり考え指示したものを出す。

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もうひとつの顔はプロデューサーとして係わる下着のコンセプトブック撮影の日。プールを使った撮影。

「毒気が欲しい」という注文を付ける。モデルの動きが変わって、ビーナス誕生イメージが出来上がった。

本人はプロデュース業よりはカメラの前にいるほうがいいという。

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恵比寿の駒沢通り沿いにあるレストラン「ガルニ ダイニー」、ガルニという高級ジュエリー店の直轄するドイツ料理の店。りょう「お昼回ったらビールかな。」肉を煮込んでパイで包んだ料理を食べた。

りょう「洋服だけでは表現できないものをやりたかった。」

りょう「舞台は自分の力の無さがわかる。毎日が恐怖感でいっぱい。」

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息子と過ごす時間は貴重。公園で泥をつけて遊ぶ。でも舞台稽古があるので、義母に預ける。ちょっと切ない別れだ。

稽古は本番同様のセットが置かれて、あと3週間後に本番を迎える。木野花さんも共演。「素直にやってるなって思います。」、りょう「私は大変。みんなはすごなって思います。」

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夜、自宅訪問。子供のために手芸をするりょう。和室でミシン。材料は街で歩いているときに見つけておくという。何でも揃っている。イメージが浮かぶとあとは速い。一気にバックが出来上がった。

息子が帰ってくる日。バックをプレゼントするが無関心。息子のお土産は竹の枝だった。義父母は良き理解者。父は吉永小百合なら知ってるけど、知らなかった。ビックリしたと笑う。

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りょうの揺るがない決意は’演技を究める’あると思ってやる。目標は芝居を見て息子が「お母さんかっこいい」と思ってくれること。