ついに梅木の婚約者を殺した犯人が18年ぶりに釈放される。

「殺す!」と課長に言い放つ梅木。それを立ち聞きしていた加藤。

場面は奈々がストーカーにつきまとわれる場面へ、そして奈々が警察にその件を訴えに来た。梅木だけが聞いてやる!と別室に。加藤も付き合い話を聞く。ストーカーは弁護士で、ついに留守の間に家に入り込むようになったという。梅木は奈々に「そいつはあんたのこと殺すと思うか?」と問いかける。殺すかも!と答える。さらに付きまとわれる理由は「あなたに抱かれてもちっとも気持ちよくない」と言ったからと。

課長に既に上がっていたストーカーの訴えを無視したことを問い詰めるが、太宰刑事に相談者には「何かあったら110番しなさい。」と伝えてあるという。梅木は「それじゃ警察犬はいらないんだよ!」と毒づく。

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加藤は梅木に「ムキになっていませんか?」と話し、ストーカー弁護士に「僕が話す」と申し出る。そして弁護士に面談。しかし弁護士は「私は彼女を救ったんです。彼女は情緒不安定で」などと正当化を主張。「これ以上近づかないでください。」と諭す加藤。

いきなり梅木が机をガタガタと開け始める。すると奈々の写真がたくさん入った袋を見つける。そしてバラ撒いて「もう近づくな」と脅す。「ストーカー弁護士という名でマスコミを集めるよ」と。

署に戻ると案の定、弁護士から苦情が入って上司はカンカン。

ストーカーは難しい。人員を割くことが難しいと課長。梅木は「ストーカーなんてどうでもいいんだ。」と反論するが、課長は「いつまでもそんなことしているなら考えがある。」と自宅謹慎を言い渡す。

加藤は自宅周辺を見張るよう指示される。

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加藤は総務の女性筒井(いちご牛乳パックをいつも飲んでいる)と一緒に聞き込みを開始。そこで女性から梅木の婚約者はストーカーされていることを黙っていた。心配かけまいとして。と事情を説明。梅木は監禁された彼女を救うべく令状を取っている間に、命を奪われたということを後悔しているらしいと語る。

何故ストーカーなんてするんだろう?と質問する加藤に、愛って面倒臭いと答える。

自宅に帰ったら、なんと梅木が訪れていた。マリアの手料理で夕食を共にする。マリアは食が細いがつわりがひどいという。梅木は絵を見つけ、結局マリアの彼氏が自動車事故で亡くなった話をする。加藤がどれほど大事にしているかを語る。

しかし梅木は「犯人はどうなっているんだ!」と問う。「あんたは、その犯人を許したのか?」と更に問い詰める。

帰り際に、加藤は見送りに出て、婚約者のことを聞いてみる。梅木は「聞いたようなことをしゃべるんじゃない。あいつは悪魔だ。だから俺も悪魔になる。」と言って帰る。

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戻った加藤はマリアに「梅木さんとはどこで会ったの?」と尋ねる。今日はマリアの死んだ彼氏の命日だったので墓参りに行っていて偶然会ったという。マリアは加藤の愛情が何によるものか計りかねていた。

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奈々のもとに立ち寄った加藤は、奈々のところに「殺す」といった脅しがファックスでおびただしい量が送られているのを見た。加藤は見かねて弁護士の自宅を訪問し対峙する。防犯カメラに映った映像を見せて逮捕可能であることを告げる。そして自首を勧める。

弁護士は「刑事さんはヒトを愛したことがありますか?」と語りかけて、「生まれて初めて真実の愛を知った。だから抑えられない。」と訴える。加藤は「僕も不安で眠れなくて、暴れだしたくなるが、精一杯愛するしかない。相手を苦しませたりすることじゃない。」と頭を下げる。

弁護士は「わかりました。もう2度としません。」と口約束する。

外に出るとそこには梅木がいた。梅木は弁護士がくれた念書を破り捨てる。「こんなものは何の役にも立たない。」と。加藤は反論するが、梅木は「そうやってごまかしていろ。彼女を傷つけたくなかったら今すぐ別れろ。」と諭す。

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そこに奈々からメールが届いた。「助けて、彼が家に来た。」と。急ぎ駆けつける二人。しかし弁護士は奈々を脅し玄関を開けようとしない。なんとかベランダから入り込んだ加藤は、奈々を抱え込んだ弁護士と対峙する。弁護士は「君は彼女のことを本当は愛していない。」と揶揄される。加藤は逆上して飛び掛り、危うく絞め殺すところを梅木に止められる。梅木が弁護士を逮捕。

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署では加藤が課長からこっぴどく叱られた。

梅木からも「自分のことだけでほんとに愛するやつなんてなかなかいない。お前も憎くなったら本気で他人を殺す。」、加藤は「絶対に違う」と頑張る。

加藤が疲れて帰宅する。すると居間にマリアの絵が無かった。加藤は部屋中を捜してそれを見つけ出して、また同じ場所に飾る。

そしてマリアに「俺のこと愛している?」と問い詰める。すぐに「ごめん!今日は疲れていて。」と発言を取り消す。

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ついに梅木の婚約者を殺した犯人が出所してくる日になった。

その日加藤が目を覚ますと、そこにマリアはいなかった。絵とともに消えていた。

刑務所の前で待っている梅木。

(つづく)