そんな大事件が101年前にあったなんて知らなかった。

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【ワシントン=勝田敏彦】シベリアで101年前にあった「ツングースカ大爆発」は、乾いた隕石(いんせき)や小惑星ではなく氷の核を持つ彗星(すいせい)が起こしたらしいとする論文を米コーネル大のチームが発表した。謎解きの手がかりを与えたのは米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルだった。米地球物理学連合の専門誌(電子版)に掲載された。ツングースカ大爆発は1908年6月30日、シベリア上空で起きたこの数日後、約5千キロ離れた英国などで夜空が異常に明るくなる現象が観測された。コーネル大のマイケル・ケリー教授らは、夜間、非常に明るく見える夜光雲と呼ばれる現象だった可能性が高いと結論づけている。 夜光雲は、高度80キロ程度の「中間圏」と呼ばれる高空に水分がまき散らされてできる現象とされる。同教授らは、スペースシャトルの打ち上げ時に約300トンの水蒸気が高空にまき散らされることに注目。07年8月のエンデバーの打ち上げの数日後に夜光雲ができたことを確認した。 この結果、ケリー教授らは、氷の核を持つ彗星が大気圏に突入して大爆発を起こしたとした。飛散した水蒸気が夜光雲になったとする。水蒸気がツングースカから英国の上空までまとまって移動する説明はつけにくいが、チームは「(シャトルが)100年前の殺人事件の謎を解いたようなもの」と表現している。ツングースカ大爆発は、約300平方キロに及ぶ森林をなぎ倒す破壊力を持っていた。目撃者が少ないうえ、クレーターが見つかっておらず、決め手がなかった。