嫌な予感はしてたんです。というキャプからスタート。なにやら大論争勃発で、そのテーマはアメリカらしい。

慶応大学湘南藤沢キャンパス。U.S Ⅰ love youというテーマ。阿川教授はあの阿川佐和子さんのお兄さん。

学者ながら駐米大使になったこともある。気鋭の親米学者でもある。

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研究室にはアメリカ海軍と日本自衛隊の帽子がコレクションしてあった。

アメリカ嫌いの太田と、アメリカ大好きな阿川教授。最初から何かが起きることは予測の範囲内。

まずは穏やかなスタートだったが、わずか5分で、戦争の話から先もうかみ合わない。

太田「軍事力で黙らせようとしている。」

阿川「世界の歴史の中でそれをやらなかったところは無い。アメリカも例外ではない。」

阿川「原始時代からの人間の本性。」

太田のいうことが良くわからないという先生に対して、田中が軽くジャブ。

それでも会話は進まない。

阿川はアメリカの大学を卒業。弁護士として論争を戦わせてきた。

・・・アメリカは建国当初より、人種・主義主張の異なる人たちの集まった実験国家なのだ。と説明が入る。・・・

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阿川「アメリカ人は一度も絶望をしなかった。裁判で勝ってとかプロセスを経て多様性を認めてきた。」

太田「アメリカは好きだけど有無を言わせないというところがある。」

阿川「アメリカはそれはおかしいんじゃないかという復元力が比較的ある。」

太田「自分達が間違っても検証してやってきたというのは羨ましい面もあるけど、スーと引くということが何故できないのか。」「俺らが生まれたときはアメリカだったので感謝してるけど、オバマの就任演説でも期待はできなかった。今までと違うアメリカならそれを示してくれと思った。」

阿川「それはありました。移民の息子が大統領になったことを控えめに言っていた。」

太田「それはわかりましたよ。でも俺達がリードするんだというのは変わらない。」

阿川「それは全く違う。イラクなども西欧がまったくできなかったから。」

阿川「世界で一番強い軍隊を持っているから。」

太田「さっきわからないって言ったじゃない。」

太田「嫌な国だと言ってるわけじゃなくて、」

阿川「理想のアメリカにしたのなら、日本はどうしたいのか。もっとアメリカにくっついていくべきなのか。それとも離れていくべきなのか。」

阿川「なにも戦争しなくても平和は作れるとアメリカに言ってみるのもいい。」

太田「日本国憲法をアメリカの憲法に入れてみるのもなくは無いでしょう。」

太田「馬鹿かと言われるようなことをやってみることが必要では。」

太田「北朝鮮とかに’ちょっといいですか?’と入っていけば?」

阿川「具体的にわからない。外交とは日本の国民の大多数にとって、武器を使わずに守ること。」

太田「イラクは何故戦争にいったも?」

阿川「大量破壊兵器を持っていると思った。インテリジェンスでそう思った。」

太田「シンテリジェンスは間違うことですか?」

阿川「あなたにとってやっていい戦争とやって悪い戦争はなくて、反対主義者なんだね。」

太田「そうです。合わないのは最初からわかっていた。」(けんか腰)

阿川「アメリカっていろんな人からできていて多様性の中から見て欲しい。」

太田「若い人はアメリカがほんとに好きですよ。」

阿川「アメリカと日本はもう国と国との関係じゃなくて、もっと人と人との関係でいけばいい。」

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一番驚いたのは「やっていい戦争と、やってはいけない戦争がある。」と教授がおっしゃったこと。エッ?と耳を疑いました。さすがバリバリの親米論客。毒舌の太田も形無しでした。