突然問題が出た。ゴキブリを作ってください。

工学博士、三浦宏文さんの答えは虫ロボットだった。

爆笑問題の二人が恐る恐る研究室に入る。そこにはいろんな昆虫がいた。そして白髪の紳士が現れたが、その人がロボット工学の礎を築いた三浦博士。

今は昆虫に夢中で、研究室では日夜「昆虫ロボット」が生まれている。

・コオロギ規範型ロボット・・・まだうまく着地できない。

・アメンボ規範型ロボット・・・表面張力で浮く。(水面での作業に期待される。)

・アリ規範型ロボット・・・ちょっと粘りが足りない。(災害地で活躍が期待される。)

三浦博士は航空工学で宇宙開発担当。ロケットからロボットに1970年代で方向転換した。

1983年に二足歩行ロボットを世界初開発。「下半身研究所」と呼ばれていたと冗談を飛ばす。

この学長の冗談は油断なら無い。

テレビではけん玉ロボットが放送され、学長はロボットより上手だと、けん玉を取り出して妙技を見せる。

その後、駒も登場して、学長は見事に回して手に乗っける。

もちろんロボットの画像も出て、見事に駒を回していた。

以下学長の話「でもしょせんロボットはヒトではなかった。」「駒を回したいとか、けん玉が上手になりたいという意思はない。」

「そこに限界を感じて学生と議論していたときにゴキブリを見た。ゴキブリは’何かある’と思って昆虫を勉強した。でも結局は意思は無かった。というか無いと思っている。」

「ゴキブリはしっぽに空気流センサーがある。」

実験でセンサー機能を遮断するとまったく動かなくなった。

ゴキブリはヒトの動きではなく空気の流れで動く。

ここでゴキブリと蝶のハイブリット昆虫が登場。意思があるように見えるように動く。

先生の究極の言葉「ヒトの意思を持つようなロボットを造るのは不可能だ。」「脳で脳のことを考えていてはわからないことがある。」

太田「アリは集団で動くでしょう。」

先生「群行動というね。でも行列しようなんて思っていないの。エサを探そうとしてフェロモンを出しているからそれにくっついていくだけ。」

太田「人間は身勝手な行動をすることを含めて本能ですか?」

先生「そうですね。」

太田「昆虫は意思が無い、人間は意志があるという区別も意味が無いのでは?」

先生「そうかも知れません。」

太田「鉄腕アトムだって擬人化してるけど、読者がそう読んでいるだけ。」

先生「ロボットがどこまで進んでいくかはわからないけど、人間は進化の最先端だけど、昆虫も進化の最先端なんですよ。今は人間より昆虫のほうがロボットとしてやりやすいのではと考えている。」