今夜はTOKIOのボーカル長瀬智也。もうすっかり「男」っぽくなった長瀬のアップからスタート。「タレント」という肩書きだった。

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休日の取材を打診したら「実家に来ませんか?」だったという。スケードボーダーになりたかったという長瀬がスケボーに乗って坂を下りる。大胆だ。

池袋ウエストパークの不満を溜めた若者。タイガー&ドラゴンでは奇抜な落語家を演じ絶賛される。もちろんTOKIOのメインボーカルだ。太一君は「ぼんやり生きている。」と表現。密着取材に「なんでトイレも一緒じゃないんですか?」と茶目っ気たっぷり。

イチバンの売りは?という質問には「自分には何も無い。」

MTVジャパンから、出演依頼があった。名だたるロック歌手が呼ばれた名門番組だ。

世田谷でライブにむけたリハーサルが始まった。メンバーは皆てだれの職人だ。アコースティックであるため、曲に奥行きを持たせる工夫をする。

早速、コード進行をメンバーのギタリストに提案。「採用!」とOKが出る。

で、もう一箇所直したいという。ギターを手に提案。メンバーも僕らと同じ音楽家のレベルと絶賛。「お兄さんですよ。」と言われる。それも努力の結果。指にはタコが出来ていた。

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この日はグラビア撮影。徹夜だったが、そんなそぶりはおくびにも出さずに、撮影に応じる。降りしきる雨の中、屋外で撮影。気を使うスタッフに長瀬は踊っておどける。この気遣いが場を和ませる。

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幼い頃両親が離婚し、家族の中で男は長瀬だけだった。明るく振舞うのはその名残りか。芸能界に生きる場を作っても周りに迷惑をかけたくないとか友達思いなどの気持ちは失っていない。スタッフも「そんなことに自分は気がつかない。」

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映画「ヘブンズ・ドア」の撮影が昨年行なわれた。演技でイチバン拘るのは?という質問に、「そのとき、何を感じるかが重要ですよね。前の晩とかにこうやろうと考えても、その場に行ってどう感じるかが大事だと思います。」

練習しないの?という質問には、「同じことは2度と出来ない。その場で感じたことが大事」と語る。

MTVのリハーサルも進んできた。長瀬の作詞・作曲の「スタンダード」詩のひとつひとつを最後まで吟味

する。日本人7人目の舞台になる。その幕が間もなく明く。

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仙台に映画のキャンペーンにやってきた。地元の局に出演し、次はケーブルテレビ、東北放送の生番組など12本もの出演をこなす。そして帰り際に友人が営む洋服店に立ち寄る。5分でもいいから顔を見せる!というのが友人との付き合い方だ。

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そしてMTVジャパンのライブがやってきた。シンプルなだけに厳しいステージだ。「たった1日のために100日もかけてやってきた。その分、何か届いて欲しい。」とステージに。

曲は長瀬の作詞・作曲「アンテナ」そして、あのボブ・ディランの名曲「ノッキン・オン・ザ・ヘブンズ・ドア」(これは映画の主題歌だね)、長瀬の作詞・作曲「スタンダード」を歌い、久保田光太郎「サンセットサンライズ」で盛り上げる。客も「新しい一面が見えた」など好評。

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そして休日。また童心に帰る日がやってきた。横浜市でスケボーで遊ぶ。友人と何気ない会話。立ち寄る食堂も昔から同じ。無邪気に遊ぶ姿は「芸能人」という気取りは無い。「まだスケボーやってんの?とか言われるけど、面白いからやってる。」