いつもなら「スポーツ大陸」の時間枠の総合テレビでETV50を放送。というわけで視聴しました。

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NHKに寄せられたメール。親からの虐待など親や家族との関係で悩みを抱える子供達。心に深い傷を抱えている。親の側からも・育児に自身が無い、・頼る人がいない。などが寄せられ、生き辛い状況を垣間見せていた。

10代少女・・・親がウザイ。

40代の母親・・・いい母親になろうと思うほど辛くなる。

NHKは子どもサポートネットを設置し、この状況をサポートしようとしている。

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親の側から、上野さん41歳、綾乃ちゃん4歳が発達障害だという。37歳で初産。結婚後10年にして生まれた待望の赤ちゃん。綾乃ちゃんを社交性の有る子供に育てようと考えたが、内弁慶で外では他の子に馴染めず、家の中では猛烈に元気。サークルに入っても他の子との違いばかりが目立ってしまった。お酒を飲んだりすると、このまま自分はいなくなってしまったほうがこの子にためにはいいのではないかと考えることも有る。

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シングルファザーの伊藤さん。二人の息子がいる。妻は家を出て行ってしまったため、急に子育てもやることになった。会社は猛烈社員から定時退社派に。残業代も無くなり、幼稚園の支払いやローンの支払いに厳しく、弁当も自分で作る。幼稚園の送り迎えは両親に依頼せざるをえなかった。子供たちが寝た時間が僅かな自分の時間。

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頼れる人がいませんというのは佐久間和代さん。結婚を期に東京に来たが、子供が出来たけど話をする相手もいない状態で始めての子育てについて育児本に求めたが、本のとおりにはならない現実に心配になる。育児がキチンとこなせていないと自分を責めるようにもなり、休みたいと思っても預けるところも無い。

その後佐久間さんは一時保育などを利用するようになり落ち着きを取り戻してきた。

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以上の共通点は「孤立」

1980年と比較すると、核家族化や少子化、近所との関係の希薄化など要因で、悩む親が3倍にもなっている。

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虐待で心に傷を負った女性の手紙が読まれた。

栃木県宇都宮市に自立援助ホーム「星の家」がある。ホーム長は星俊彦さん。居場所を失う子供達に胸を痛めてきた。11年前に設立し長い目で支援していこうとしている。

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18歳のミカさんは、2歳で両親が離婚、3歳で施設に預けられた。ずっと自分に寄り添ってくれるオトナに出会わなかった。「人は信じると裏切られる。」 星の家にきて二ヶ月たったが、本気で仕事を探すことはしていなかったため、星さんはハローワークに一緒に行って探す。条件は「高卒」や「普通免許」がつきまとい、なかなか働き口が見つからない。高校中退したが保育士になる夢がある。

4年前の星の家を出たアユミさん。睡眠薬を持ち出そうとして星さんに見つかる。「永久に寝ていたい。嫌なこととか起きないから。」アユミさんは生まれてすぐに施設に預けられたので親はわからない。里親に預けられたが折り合いが悪く、性的虐待を受けて逃げ出したという。

星の家では手づくりの夕食を皆で食べるということを大事にしている。

星さんは日々の他人との暮らしを通して社会生活への対応力を身につけて欲しいと願っている。

虐待・貧困・生き辛さを抱えた子供達。あゆみさんの詩の一節「人間関係ってめんどくさいね。でも生きていたいんだ。僕たちは。」

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大阪のある町で、問題のある生徒をどう支援しようかということで話し合いがもたれていた。スクールソーシャルワークという府の支援を受けた学校のサポートをする専門員だ。

その一人、野尻紀恵さん。教師が野尻さんに相談する。教師は家庭の問題に踏み込むことにためらいがあったが、ソーシャルワーカーは福祉の専門知識を持って、学校やコミュニティセンターを利用しつつ家庭についても調査する。野尻さんは60人の問題のある子供に関わり、共通していたことの一つに母子家庭などの片親があった。親が相談する相手もいなく、生活面での状況も良くない。

ある母子家庭では母親の関わる人が民生委員だけという状況から、野尻さんはコミュニティセンターの利用を母親に勧め、学校側にも相談にのるよう話した。この母親は2番目の子供に対する子育てにも悩んでいてたので児童サークルの紹介など行い、母親は関係者が増え最近は生き生きしているという。

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地域の力をうまく生かして、やわらかく包むといった取り組みが全国で進んできている。

続きは明日8時から3時間、生放送へ。