テニスのウィンブルドン、女子の伊達公子vsⅤ・ウィリアムズの一戦は、フルセットの末に伊達が敗れたが、この一戦は、名勝負との声は高いという。
それもそのはず、40歳の伊達と一回り年下のⅤ・ウィリアムズ。ウィリアムズは病み上がりといっても、実力・実績はトップクラス。30位とはいえ、優勝してもおかしくはない。
が、そのウィリアムズが驚嘆したというのだから、伊達のプレーは“伊達”ではない。
伊達のプレーは、豪打ではなく、いまでは少なくなった技巧派だ。サービスも130キロ台というのだから、180キロ代のウィリアムズからすれば、スローボールだろう。だが、そこに微妙な変化を加えることで、豪打を圧倒するボールが打てることになる。
しかし、それ以上に伊達の表情を見ると、やはり間違いなくというか、笑顔が試合中に垣間見えることだ。苦笑いではない、楽しい笑顔だ。
とにかく、楽しんでいるという感じだ。若い時の伊達は、どうも不機嫌で楽しんでいない。なんで、なんで、こんな苦労しないといけないのというような表情だ。とにかく、勝負にこだわっていた。必要以上にこだわり続けているように見えた。
しかし、いまの伊達選手は、とにかく楽しんでいる。プレーを試合を・・・。それだからこそ、プレーやボールに切れが出る。
伊達のプレーは、卓球でいえば、カットマンだ。豪打を上手くいなしながら、相手のミスを誘う。その一方で蜂の一刺しで勝負を決める。
粘ってねばって、最後にもっていく、という形だ。
ただ、このやり方では、体力が消耗する。40代の伊達にとっては非常に苦しいことに変わりはないだろう。とはいえ、この伊達選手の頑張りは、拍手を送りたい。
日本の若手よ、もって頑張れといいたい。頑張ってはいると思うのだが・・・・。