今年の箱根駅伝は東洋大が2連覇を達成した。
去年、創部70数年をかけての初優勝。それからの連覇は、非常に難しいというが、それをあっさりクリアしてしまった。
まあ、東洋大の連覇の立役者は、間違いなく5区山登りの柏原の活躍が大きいだろう。しかし、柏原が活躍できるのはあと2年のみ。その後、この後の地位をどう穴埋めをするかにあるだろう。それを乗り越えた時、真の意味での伝統強豪校としての地位を築けると思える。
それを考えると早大、順天堂大なんていうのは下降したり上昇したりと乱高下はあるが、優勝することもある。
東洋大は、これまではずっと伝統校としての地位でしかなかったが、これからは強豪校としての仲間入りを果たしたことになる。
中大、順大、早大、大東大、日大、日体大、直近では山学大、駒大と肩を並べることになったことになる。
ところで、東洋大は、選手層とエースの活躍で優勝したが、復路優勝をした駒大は、さすがは逆転の駒大といわれるだけあって、復路の猛追は圧巻だ。
山学大は、相変わらずという感じだったが、今回は非常にまとまった安定感のあるチームだった感じがする。つまり、これまで大崩れ的な雰囲気があったが、今回は、それがなかった。それが3位という順位になったのだと思う。
確かに留学生の影響というのもあるが、それでも後半きっちりまとめ上げたところは、山学大の底硬い強さを感じざるを得ない。
一方、全日本、出雲を制した日大は、15位と大ブレーキ。さらには、シード権落ちというこれまでの歴史になかったことをしてしまった。
ここにも留学生の存在があるが、改めて思うことだが、留学生の身体能力に期待するのではだめだということでもある。
今年の箱根は、波乱も、こういってはなんだが、ドラマも何もない大会だった。
青山学院大と城西大の躍進はあったが、それほどではなかった。
ただ、中大、順大、早大、大東大、日大、日体大、東洋大と山学大はチーム自体の性質が違うように思う。
山学大以外は、高校などで活躍した選手たちをスカウトする。高いレベルでの競争力をあおることを要請する。
しかし、山学大は、高校でトップを張った選手を獲得するのではなく、2番手、3番手・・・・とほかの大学でとらなかった選手をスカウトし育成し、そして箱根で花開かせるというものだ。そのひとつの手段として海外留学生の招へいがあるのではないか。
駅伝のスピード化を図ったのは間違いなく、山学大といってもいいのではないだろうか。いまわゆる、高速マラソン化への道を開いたともいえる。
いまや、高速マラソンはあたりまえになりつつある。しかし、その世界を体現させたのは山学大だとおもうのだ。
今年の東洋大は、高速化のなかにあって、チームとしての本来のチームワークを見せつけたともいえるのではないだろうか。あとは、柏原が、将来のマラソンランナーとして活躍できるのかは当の本人の意識が重要になるのではないだろうか。