カタリーナ・ビット化するキム・ヨナvs伊藤みどり化する浅田真央 | 独断と偏見の日記帳

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 先日、フィギュアスケートのグランプリファイナルが韓国で行われ、浅田真央が優勝したことはご存知かと思います。


 まあ、私の独断と偏見の予想では、キム・ヨナが優勝するだろうと思っていました。まあ、会場が、会場ですから。


 しかし、ふたを開けたら浅田が優勝してしまいました。


 なぜ、浅田が優勝したのかを考えると、失敗が1回の浅田とジャンプを二回失敗したキム。ただそれだけの違いだと思います。


 芸術点(表現力)に関してはキムが浅田を上回ったとか。確かに芸術点と言うことを考えれば、浅田は幼い雰囲気をかもし出していたのに対し、キムは大人っぽい妖艶さをかもし出していた。という観点から考えればキムが勝っていて当然の内容だったと思う。


 やはり、現時点での実力はキムの方が上をいってることは認めざるを得ないだろう。


 かつての芸術のカタリーナ・ビットを想起させる。カタリーナ・ビットは、ジャンプの技術がないことを見越して芸術性(表現力)に磨きをかけた。ジャンプでも点数の低いものをコンビネーションでカバーし、本番では着実にきっちりと決めた。


 一方、伊藤みどりは、芸術性が劣るためジャンプに磨きをかけた。1980年代後半、伊藤みどりのトリプルアクセルは、高くて確実で、迫力のあるもので観客を魅了した。しかし、カタリーナ・ビットには勝てなかった。


 そういえば、前回の冬季五輪で荒川静香が優勝したときも、これと似たようなものだった。


 しかし、惜しむらくはキムは、ほぼ完成形に近い。スランプらしいスランプも無くここまで来た。あとは表現力にさらなる魅力を備えることが要求されるが、なかなか難しい話だ。


 浅田の場合、今シーズンジャンプでスランプに陥った。つまり、すでにスランプに陥り、それをグランプリで解消した。


 ジャンプの魅力はますます伸びる可能性を秘めている。


 いみじくも、キムは「浅田よりも体が柔らかくない。体力も無い」と話している。


 ということは、後半での大技ジャンプや3回転などのジャンプをコンビネーションでカバーせざるを得なくなる。つまり、必然的に芸術性に特化したカタリーナ・ビット化にならざるを得ない。


 だが、浅田の場合は、まだ伸びしろがある。つまり、体力もあり、ジャンプの技術もあり、下手すれば、伊藤みどりと、カタリーナ・ビットを併せ持つことも可能という領域までいける基礎体力と技術がある。


 現時点では、キムに軍配が上がるが、年齢を重ねるに連れて驚異的な変貌が可能なのは浅田ということになる。いまの浅田のジャンプ力を見ると女子で安藤につづいて4回転を完成させ、トリプルアクセル、トリプルトゥループなどのあわせ技を作り出すことも可能なほど、素質は十分らしい。


 キムの場合、いま目いっぱいでかろうじてという無理があるように思えるのだ。


 腰や臀部の痛みが出るというのは無理をしている証拠ではないのかと。その辺、浅田は目立ったものが無い。あれだけのジャンプをしながら問題が無いというのは元々の体力や体のつくりが頑丈ともいえる。そのいい例が、安藤だ。4回転のジャンプがあるもののこのジャンプを成功してから、どうも怪我が多くなってきている。


 今後のふたりの成長がどうなるのか、楽しみではある。