3月22日
「今日は胎芽が見えるころだな~。
心拍はまだだろうなぁ~。」
なんてウキウキしながら病院へ向かった。

いつものように内診。
エコーを見ながら先生と話すのだが
話すまでもなく、自分の目でも
胎嚢の中に胎芽があるのが見えた。

「まだ分かりにくいですが
心拍も確認できましたよ。」

うっそぉぉぉ~ん!!

「ほんとですか! ありがとうございます。
妊娠3回目ですけど心拍確認できたの初めてなんです!」

そう言うと先生は私にも分かるように
心拍の位置と様子を教えてくれた。

確かに白いのがチカチカしている。

感動!!!

生きてる!!!!!

しかし、神様のようなその先生の口から
悪魔のささやきが・・・。

「胎嚢からちょっと出血してますねぇ・・・。」

キラキラのお花畑のようだった診察室が
一変、真っ暗になったように感じた。

「炊事とか、してもいいですけど
できるだけ安静にしててください。」

なんか、それほど大変なことでも
なさそうな様子だ。

hCGの注射を打って当帰芍薬散とダクチルと
便秘薬をもらって帰った。

家に帰って、友人に電話で
今日の結果を報告した。

この友人というのは37歳で現在妊娠5ヶ月。
2度の流産と子宮筋腫摘出、3年間の不妊治療を経験している。

「家事なんて絶対ダメ!!
ずっと寝てなさい!家のことは全部ご主人に任せて
次の検診までは絶対安静よ!
たった1週間周りに迷惑がかかっても
流産することを思ったら、なんてことないでしょ!


叱られた。。。

ごもっともである。

ダンナさまに電話してその日の晩御飯はパス。

夜、帰ってきたダンナさまは、
明日明後日と出張だということで
食器を洗い、米をとぎ、洗濯をし、ゴミを捨て
その後で自分の出張の用意をし、
PCで会社でできなかった仕事をしていた。

涙・・・涙・・・
ブログを書きながらまた涙・・・。


次の日、ダンナさまの両親が来て、
バタバタと約10分で帰って行った。
往復1時間かかるのに。

ものすごい量の食料を買い込み
冷蔵庫と冷凍庫をいっぱいにして
長居すると私が疲れるだろうと
そそくさと帰って行ったのだ。

お腹の赤ちゃん、
こんなにも優しい人たちが
あなたを待っていますよ。
お願いだから産まれてきて。