こんばんは( ¯ ¯ )ᐝ
今日は僕が愛してやまないアメリカのバスケチーム「Indiana Pacers」についてです。
NBAの歴史に残る「ミラクル」
と「If」の2025年
24-25シーズンのペイサーズは本当に夢のようなチームでした。誰もが主役になれるチームで、前評判を覆していく。そんなチームでした。レギュラーシーズンは4位で終えましたがプレーオフはミラクルの連発で世界中に新たなファンが生まれました。
ですがそれと同時に「最も不幸なチーム」という言われ方をするシーズンでもありました。
このチームをここまで引き上げ、何度も劇的なシュートを決めてきた司令塔のタイリース・ハリバートンが太ももの負傷を抱えたままオクラホマシティ・サンダーとのファイナル第7戦へ出場。
ここまでの彼の活躍、彼の思い、インディアナや世界中が期待する大番狂わせ。
誰にも彼の出場を止めることは出来ず、そもそも誰も彼を止める「資格」「覚悟」すらなかったのだと思います。それはファンも同じです。
結果はアキレス腱断裂。
神様はペイサーズのあと一勝だけでなく、今後のフランチャイズの行方、夢、そして何よりハリバートンの輝かしいここまでのシンデレラストーリーまでも一瞬で奪ってしまいました。
結局チームの柱を失ったペイサーズはサンダーに敗れNBA制覇まであと一勝届かず。誰もが悔しく、辛いオフシーズンに突入します。
「もしもハリバートンが無事なら」
「もしも怪我が軽度なら」
「そもそもふくらはぎを痛めていなかったら」
そんな妄想が尽きません。
インディアナ州のバスケ熱
今年のペイサーズは多くのペイサーズファン以外の方々も応援してくれていましたが、生まれた時からペイサーズを応援しているインディアナ州の人々は異常な熱量で応援していました。
ペイサーズの公式インスタやXで、あるファンがカメラに向かって叫んでいるシーンがありました。
In 49 states, it's just basketball,
but this is Indy.
(49の州にとってはただのバスケットボールだ。だけどここはインディアナだ)
この最高にイカしたフレーズはインディアナ州民にとっては当たり前の考え方なのです。映画「Hoosiers」で有名となった高校、大学バスケ界の大きなトーナメントNCAAを複数回優勝したインディアナ大学、そして地元出身でペイサーズ史上最高のスーパースター、レジー・ミラーとペイサーズ。とにかく熱狂的なファンベースをそれぞれ持ちバスケ熱が異常に高いのがインディアナ州なのです。
しかしペイサーズはまだ優勝がありません。
レジェンドのレジー・ミラーでさえもファイナル進出までに留まっていました。
今回はそれ以来のファイナル。そしてあの時以上に手の届くところまで優勝は来ていました。
下馬評があまり高くなく、しかも大黒柱のハリバートンは「過大評価」と言われる始末。
それを覆してのファイナルは多くのインディアナ州のファンに「夢のその先」となっていたのです。
来シーズン(25-26シーズン)
来シーズンははっきり言って充電期間です。
ハリバートンは先のアキレス腱断裂で25-26シーズンの全休が決定しています。彼のプレーが見れないのは寂しいですし、早く見たいと思いますが焦って帰ってくることだけはないように願っています。ハリバートンにはゆっっっっくり休んでもらって家族との時間やリハビリの時間、そして何より趣味の時間(彼は隙あらばWWEを見に行きます。出演もします笑)をたくさんとって欲しいです。そのことで多分文句を言う人はいないはずです。
チームメイトを最前に引き連れたこともありました。
そして充電期間にならざるを得ないもう1つの理由があります。10年間ペイサーズに尽くしてくれたマイルズ・ターナーの移籍です。
当初彼は残留を希望していましたが、チームの金銭的な事情から移籍を決断しました。ざっくり言うと「ハリバートンがいないシーズンにお金かけたくない」ということです。実はハリバートンが万全ならペイサーズとしては決められた額を超えることを示唆していたのですが、元々決められた額の中でしか払わない方針のため最後までターナーとの交渉が上手くまとまりませんでした。
この事でターナーを責める気は微塵もありません。仕事である以上条件の良い所に行くのは至極当然のことですし、移籍が多くなかなか選手の定着しないペイサーズに10年も残ってくれただけでどれだけありがたかったか。感謝の言葉しか出てきません。
チームの柱を2人失った来シーズンは「ハリバートンとペイサーズのシステムに合う新戦力の発掘」と「若手のステップアップ」の2つがメインになるのではないかと思います。ヘッドコーチのリック・カーライルの話を踏まえるとおそらくターナーのいたセンター以外はほぼほぼスタメンが決まっていそうです。センターに誰を入れるのか、そして昨季あまり出番のなかった選手がどれだけ成長できるか。ここにかかっています。
少し堅苦しい話になってしまったので次回は
「ここみると楽しくペイサーズが見れるよ!」
「この選手のここを推せ!」
的な話をしようと思います。
もうしばらく付き合ってやってください。
また書きますね。