プーチンは独裁者だとは思えない件
国内支持率のそれぞれ https://t.co/aJrsML5v65
— 宋 文洲 (@sohbunshu) March 29, 2022
だそうでございますよ。
私はね、日本のマスコミの解釈とは無関係なので、「プーチンが独裁者だ」というふうには、思っていないんですよね。
するとまた、「好き」とか「嫌い」とかの問題に置き換えようとする人が、出てくるわけですけれども、政治家の好き嫌いを言うというのは、最後の最後に「おまけ」的に付け加えるくらいの話であって、好きとか嫌いとか、味方であるとかないとか、そういう話ではないわけ。政治家の話だったらさ。
ともかく、習近平が独裁者ではないと思うのと同じように、プーチンが独裁者だとは思わないということであって、ロシアの人たちは、「デキる男」としてプーチンを選んで担いでおり、「プーチンに任せている」というのが現実に近いであろうと、私は思っているんだよね。
するとね、すぐに「情報統制がされており、国民は真実から遮断されており…」「世代間によって、プーチンの評価は分かれているから…」「真実に触れているネット世代は騙されていない…」みたいに言う人がいるけど、それはさ、例えばだよ、大日本帝国が戦争を始めたときに、国民が「本当はどう思っていたのか」ということを思い出してみれば、「国民は本当につんぼ桟敷に置かれているのか」ということは、わかるというものである。
うちの祖父レベルでも現実がわかっていた
うちの祖父は、真珠湾攻撃のあとすぐに、「アメリカと戦争なんかやって、すぐに負けよるわ」と言ったそうであり。
そう、庶民には、それくらいの知恵は、あったのである。
大本営発表にすっかり騙されるほど、バカでもなかった…わけであり。
だけど、外へ出れば、もちろん皮をかぶっていたわけで。
そして、そのころの日本国民というのは、臣民であって、主権者ではなかった。
もちろん、反対すれば、捕まえられて…という流れもあった。
ロシア人は、「最も有能な人物」をトップに選ぶくらいには賢いのである
私はさ、RT誌を含めていろんな英語のフォーラムで、ロシア人とも接触をしてきたけれども、ロシア人は、情報が遮断されているからプーチンを信じているというほどバカなはずはない、と思っており、彼らがだいたいどう思っているかは、想像はつく。
ロシアの人たちは、これまで、「自国や同盟国」が、欧米にどんな目に遭わされてきたのかを、知っている、のである。これは、欧米の庶民たちが「自分の国が外に向かって何をやらかしているのかをぜんぜん知らない」というのとは、非常に対照的だ。
だから、ロシア人は、プーチンが感じている「危機感」というもののほうを、(欧米メディアやネットの情報よりも)より信じており、今のところは彼に任せているんだと、思うんだよね。
「プーチンの抱いている危機感」というものが、ロシア人に支持されているからこそこうなっているはずなのであり、その「危機感」が、どの程度正確なのかということへの「評価」こそ、問題になるはずなのであり。
マスコミなり、専門家というのは、「それ」を語るべきなのである。本当は。
プーチンの抱いている危機感というものは、どの程度事実に即しているのか、それを論じなければ、何も始まらないし、何も終わらない、という話であり。