追悼番組を見る気になれないそのわけ

BSで放送があったので、録画をしてあるのだが、どうも見る勇気が出ない。
腰が重くなっている理由のひとつには、見なくても「だいたい内容の想像はつく」ということも、ある。
中村哲さんという人は、稀に見る素晴らしい無私の人で、この番組の内容だって、アフガニスタンでどんなに素晴らしい活動をされ、人々から尊敬されていたかという、そういうものに決まっているからだ。
彼が素晴らしい人だったということは、説明されなくたって、わかる人にはわかるというものである。
いっぽうでは、ひたすら素晴らしくない人たちが、世界中で幅を利かせており…そういう話にまみれている中で、清らかな中村さんの一生を振り返るには、世界も自分も、汚れすぎているような、そんな気もしてくるのである。

そして…見れば絶対に、「中村さんを狙ったアイツらを、一生許さない」という気持ちが、マグマのようにふつふつとしてくることは、明白なので…そういうアレもあるのである…。
「アイツら」とは誰かって、もちろん「地元の武装勢力」などではありませんよ。わかる人にはわかるはず。