マクロンが「脱アメリカ」演説の衝撃
さて、日本では全く話題になっていませんが、この前フランスのマクロンが、「脱アメリカ演説」をやったというので、英語媒体のメディアでは、けっこう知られています。
リトアニアを訪れた際の演説だったということです。
“We, some countries more than others, gave up on our strategic independence by depending too much on American weapons systems. We cannot accept to live in a bipolar world made up of the US and China.”
まるで、フィリピンのドゥテルテが、就任当時に言っていたような内容ですが、今では、フランスの大統領が、これを言う、かなり状況は変わったな、という感じがします。
ま、フランスが「脱アメリカ」という場合には、脱NATO、またはNATOからアメリカを追い出すか、どっちかしかないわけです。
そして、フランスの大統領が、先を切ってこれを言い出したということは、当然のことなのであり…それは、フランスこそが、最も「アメリカの支配に抵抗している国」として、知られているからですね。「アンチ英語」とかの関係も、あるんですよね。
欧州の金持ち連中は、そろそろ、アメリカ中心のやりかたでは、これまでのように富を維持できないと、思い始めた…のかもしれませんが、わかりません。
フランスの金持ち連中に抜擢されたマクロン
マクロンというのは、フランスの金持ちに抜擢されて、彼らの権益を守るために、若くして大統領になった人ですが…かといって、フランスとアメリカという微妙な関係を考えたときに、必ずしも、アメリカの利益のために行動するとは、限りません。
マクロンは、彼に金を出しているフランスの金持ちの利得というものを、最も考えているはずです。
ともかく、フランスの大統領が「脱米」を堂々と言い始めたということは、これはかなりすごいことなんですが…日本では報道されないのは、どうしてかってそりゃ、「宗主国」に都合の悪いことは、植民地では話題にしないように忖度されるに決まっていますからー。