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カギ十字やヒトラー画像を保存していた警察官たちが停職処分に

これは紹介しておこうと思っていたんですが、みんな大好きドイツの件。

 

 

ドイツの北ライン・ウェストファリア地区で、警察官への一斉摘発でもって、カギ十字やヒトラーの写真を持っていたということで、29人が停職になったそうです。
200人以上の警察隊が、同僚というか、同じ警察官を調べたということで、34もの警察署が調査対象になったそうです。
その29人というのは、極右組織に関与して、ネット上でナチ画像を保存していたとかで。
罪に問われた29人のほかに、15人の警察官が、証拠不十分とされていますが、なんらかの処分を受けるということです。
摘発された警察官の多くが、エッセン市で勤務していたということですね。

負の歴史にものすごく厳しいドイツ

ドイツでは、ナチに関するものは、違憲だか違法なんですね。
ゆえに、そういうものを掲げて外を歩いたら、逮捕されます。
ですので、掲げて歩いたりはできないんですが、今回のケースでは、ネット上で画像を保存していたというだけで、処分の対象になっている、ということですね。
ドイツが、なぜここまで、過去の歴史に対して厳しい態度を取っているのかというと、私が思うには
  1. ナチスによってご迷惑をおかけした国々と地続きである→二度と同じことをしないように、より厳しく、周囲の国から見張られているということである。
  2. 戦後、アメリカによって、徹底的に「ナチスは悪であるという教育」がされた。
  3. 戦争の責任者であるヒトラーが死んでいる。
見ればわかるように、この1~3のすべてが、「日本には当てはまらない」わけなんですね。ですから、それイコール「日本では過去の負の歴史に甘い理由」にも、成り得るわけなんです。
ま、昭和天皇が、自害しなかった。さらに、彼は、アメリカと取引をして、これからは「反共の砦」として、アメリカの役に立つという約束でもって、命と家系を長らえたわけです。
ゆえに、アメリカは、「天皇制や国体主義は悪だ」という教育を、しなかったんですね。日本では。
ゆえに、こんなことになっているわけですね。
旭日旗が、なぜ、廃止にならなかったのか、なぜ、持っていても違法ではないのか、それは、こういう事情によるものです。
事情によるものであるだけの話であって、欧米を含めた「外国人」の目から見れば、旭日旗というのは、スワスティカ(カギ十字)と同じ意味合いのものだと思われているということを、私たちは、もっと意識すべきなんですね。
そして、ドイツでは、どういうふうに扱われているのか、それが、どんなに日本と違うものなのか、ということを。