イラクで米軍基地への物資運搬者が襲われ破壊
さて、遠いイラクの話です。
が、われわれが知っておく価値は、あると思うニュース。
この記事によると、サマワー・ディワニワ高速道路というところで、4台の輸送車が、米軍基地への物資を運んでいたと。
運転していたのは、米軍に雇われた現地の民間人だったそうです。
その車が、よくわからない武装勢力に襲われて、3台は完全に破壊されたそうです。
奇妙なことに、襲撃者たちは、運転手に事前に降りろと言って、降ろしてから車を破壊したというので、今回は、人的被害はなく、物的被害だけだったということです。
そして、RT誌のコメント欄には、米軍に同情的なコメントはひとつもなく、居座っている米軍がいけないんだという意見ばかりなところも、RTならではです。
もはや米軍がイラクにいること自体が違法
そう、イラク議会は、議会の決定でもって、米軍に退去を求めていますので、居座っているということ自体が、もはや違法状態かもしれないんです。
そのほかに、フィリピンのデュテルテ大統領も、今年になってからだったと思いますが、米軍は半年以内に出て行けと、言い渡していたはずです。
欧州だって、米軍がいるせいで「見かじめ料」は取られるし、迷惑がっています。
ドイツは、金を払い渋っていたら、アメリカのほうから勝手に兵隊を減らしてくれることになったというのは、この前記事にしたとおりです。
よその国の軍隊に居座られて、喜んでいる国なんて、もはや日本だけと言っても、たぶん過言ではない。
そういう状態の中での、今回のイラクでの事件、なんですね。
そして、ロシアのRT誌のコメント欄には、かなりいろんな国の人が集まっていますが、誰ひとりとして「襲った側が悪い」と言っていない笑。
日本国内の世論と、どんだけ空気が違うか、という話ですよ。
もちろん、物を壊したりすることは、いけません。違法行為です。
が、アメリカ側には、そういうふうにされるだけの理由があるんだというのが、だいたいの意見なんですね。まあ今回は、人的被害が出なかったということも、あるんでしょうが、もしもこれが、米兵が運転していたとしたら、戦闘になって、人的被害も、出ていたでしょうね…。