山本太郎

闘い終えて、日が暮れて

…だそうです↓。
今日は、湯川れい子も来てくれたようです。

自力救済信仰とゆりかごから墓場までの軋轢

そう、太郎って、「あなたが丸腰でも生きていける世の中」を、「理想」としているようなんですね。
それは、たぶん、「ゆりかごから墓場まで」の、手厚い福祉国家、イギリスとかフランスが近いんでしょう。
それには、お金がかかる。
ゆえに、税金が高くなるわけですが…それが嫌だから、ほどほどの福祉でいい、と思う人が多い。
あとは、自力救済ですよね。
けれども、実は日本の福祉というのは、ほかの国、例えばアメリカなんかと比べたら、そんなに悪くない。
特に、医療は、いいですよね。
アメリカは、貧乏人は病気になったら死ねの世界です。ガチで。
そういう意味では、「そんなに悪くはない」んですが…イギリスやフランスと比べてしまうと、「ゆりかごから墓場まで」に達しているというふうには、やっぱり言えないんですね。

太郎が見逃している議論とは

そしてまあ、「誰もが丸腰でも生きていける世の中」を「いい」と思う人が、どれくらいいるのか、そういう問題について、太郎は、あんまり真剣に考えているとは、今のところは、思えない。
彼は、「そっちのほうがいいに決まっているじゃないか」と、思っているから。
けれども、「ゆりかごから墓場まで」を「全部借金で達成する」と言われたときに、「いい」と思える人が、どれくらいいるのかって、それは、なんとも言えないわけです。
経済は、回ればいいのだから、借金をしても返せるんだと、まあそうかもしれませんが、そうじゃないかもしれず、そこは、バクチ的要素が、どうしても加わる。
さらに…「自力救済信仰」って、日本ではやっぱり、けっこう根強いですよね。
橋下徹とかが、けっこう支持をされてしまうというのは、そういう地盤(自力救済自己責任を最もよしとする)が、もともとあるからなんですわ。
そしてまあ…かりにですよ、借金で「ゆりかごから墓場まで」を達成して、借金も返せたとしますね。

現実には、そこまで考えて「意志」を統一しなければならない

そうなると今度は、イギリスやフランスやドイツのように、難民化した方たちの有利な移住先として、やり玉に挙がってしまうわけなんです。
東京都民は、それも「よし」と思えるんでしょうか。そこまで考えなければならない。
私は太郎は、今回のことを試金石にして、衆院選で議席を獲得してもらいたいと、思っています。
太郎がやるべきことは、大借金をして東京都の高福祉を実現することではなく、やはり、脱植民地であると、思うからで…信じられない話ですが、押しも押されもしない植民地の日本で、脱植民地を掲げているのは、山本太郎ただ1人だから、ですよ。
彼の「本当の役割」というのは、やはりそこにある、と私は信じていますね。