こじれそうな展開に

福山氏は取材に「離党届は受け取っていない」と明かし、「須藤氏は比例で当選しているので、立憲に投票した有権者に説明がつかない。離党の意向が固ければ議員辞職を求める」と語った。
幹事長の福山は、離党届は不受理で、比例だから辞職してくれということのようで、それは、昨日の記事でも言ったけれども、普通のことですね。
同じように執行部とモメて立憲を離党した山尾さんとは、ぜんぜん立場が違うんだけど…あの人は、衆議院の選挙区で勝ってきたわけだから…須藤って、そういうことを、わかっているんだろうか。
「山尾さんが離党できるなら、僕も」とか、まさかと思うけれども、考えていないよね。

「特例枠」は使っていなくても、比例でしょ

そして、今の比例区の選挙制度というのは、非常にややこしいことになっているんですね。
詳しいことは…それぞれ、自力で調べてみてもらいたいと思いますが…須藤元気というのは、「特定枠」というのを使わずに当選しているんです。
特定枠という奇怪なシロモノは、昔の比例名簿の順番のようなもので、そして今の比例区というのは、順番が決まっている人と、そうじゃない人の両方が、入り乱れている、ということで。
そして、2019年の参院選の場合には、立憲は、「特定枠」は、まったく使っていないんですね。
それはどういうことかというと、候補者それぞれが知名度があって、名前で票が稼げる人たちを立てた、ということになりますね。

執行部の見込み違い

須藤元気の場合には、なんの経験もないのだから、まあ…知名度一本でもって、「党の運営」とは無関係な、田村亮子的な、人寄せパンダ的な期待しか、されていなかっただろうと…思われる。
そのパンダが、「消費税ガー」などと言い出したので、「えっキミ、自分の立場、わかってる?」というふうに(執行部が)思ったのは、当然であろう。
いいか悪いかは別として、普通の流れ…。
問題は、政治の素人の須藤が、「自分は特定枠を使わずに当選しているのだから、党を移る権利がある」というふうに、思い込んでいる場合ですね。
いやそれは…そもそも立憲の比例で出たからこそ、議席が回ってきたわけであり、無所属でどっかの選挙区で闘っていたら、当選したかどうかということは、かなり怪しいですよ、須藤の場合には。
73,787人の人が「須藤元気」と書いてくれたからといって、立憲の比例で出たのではなかったとしたら、自分の知名度だけでは、参議院議員になれていたというふうには、ほとんど思えませんが。

「上の人の言うことを聞く」?

いや、上とか下とか、そういう問題じゃ…この人って、そもそも、政治家には向いていなかったのでは…。

太郎は巻き込まれてはならない

ともかく、辞職しかないでしょうね。が、本人が辞めると言わない限り、この場合には、どうにもできないと…どうするんだろう、立憲側は。
そして、れいわ側は、ノータッチでいるべきで、絶対に、辞職するまでは、須藤に接触してはいけないですよ。本当に。