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日中は、ライバルではないのに

こういう人ですら、「無意識」に、中国はライバルだというふうに思っている、見ているんだな、と。
このブログに来てくれた中国の人から、日中がライバルだという意識を感じたことは、一度もない。
栄えるときには、一緒に栄えようと言ってくれた。
西洋人を相手にした場合には、どうしたって、北東アジアの民というのは、「同じ立場」の仲間なんだけれども、なぜ、そういうふうに思えないんだろうな。
日中朝鮮のことばかりを考えているから、そうなるのであり、いろんな人が混ざった場所に行けば、日中朝鮮は、同類として、最も落ち着く相手として、自然と集まり、くっついて、固まるはずなのである。

民族的な資質の問題ではない

今の中高年というのは、中国が圧倒的に貧しかった時期を、長く経験しているから、どうしても、そういう意識が抜けないんだろう。
中国の発展が、「比較」の問題として、相対的に日本よりも時間がかかったのは、なぜかということを、まじめに考えてみたことがない。
時間がかかった理由は、2つ。
  1. 戦争で荒廃していたその程度が、日本よりもひどかったから。
  2. 他国の介入を拒否することでもって、独立を守り抜いたから。
1も2も、これは、北朝鮮についても、同じことが言えるのである。
北朝鮮は、朝鮮戦争で、焦土と化したところから、独立を守り抜きつつ、復活しなければならなかったのだから、時間がかかるに決まっている。
もしも、中国や、北朝鮮が「時間がかかった」という理由を、「民族的な資質の問題」だと思っている日本人がいたら、その人は、底抜けのバカである。
「元が同じ」なのに、何を言っているんだ、と。
われわれの遠い先祖は、みんな、そっちのほうから来たに決まっているではないか。