貧困

知れば震えるほど深刻な、アメリカの貧困

最近、人民日報に載った論文ですが、日本語版はないようなので、ここで訳しておきます。原文を見たい方は、リンク先へ直接見に行ってください。
Wealth polarization a cruel reality for U.S. - People's Daily Online
貧富の差は、アメリカでは残酷な現実だ
By Zhong Sheng (People's Daily) 08:47, March 18, 2020

「アメリカのすべての繁栄の裏側にあるものは、国内のリッチとプアの間の深刻な貧富の差である」と、中国議会情報事務局による人権侵害についての報告書は述べている。

このような貧富の差は、米国下院議会でのヒアリングでも反映されている、そこで暴露されたように、40%のアメリカ人は、400ドルの不意の出費が用意できないとか、33%のアメリカ人は、昨年、病院にかかるのを控えたとか、そしてCOVID-19の検査費用の拡大は、アメリカ人に検査を受けることを諦めさせるだろう。

米国は、西洋諸国の間で、収入格差が最も高い国である。
過去50年間、そのジニ係数は上がり続け、2018年には0.485を叩き出した、アメリカセンサス・ビューローによれば、過去50年間で最高の数値である。

JPモーガン・チェイス報告書は、富裕な10%の家計は、全体の家計の75%を占めているという、そして連邦準備局は、トップの1%の占める割合が、1989年の23%から、32%に飛躍したと言っている、低所得の50%は、過去30年間で得たものは実質ゼロだというのに。
アメリカの経済学者のポール・クラグマンは、トップの収入が急激に増えた理由は、低所得層から絞り上げたからだと言っている。

貧富の差の結果として、「少数の者による富の占有状態が、多くのアメリカ人が受け入れられる範囲を超えている」

アメリカでは、2018年には、3970万人が、貧困状態で暮らしており、アメリカの住宅都市開発省は、50万人のアメリカ人が、寝る場所に困っているとしている。
米国は、先進国の中で、唯一、100万人単位が飢えているという国である。

「地上で最も豊かな国にあって、子供たちは、次の食事にありつけるかどうかや、毎晩寝る場所があるかどうかを心配すべきではありません」と、チルドレン・ディフェンス基金の報告書は述べている、「5人に1人の子供がアメリカでは貧困であり、これらの厳しい現実に毎日さらされています」と。
1280万人近くのアメリカの子供たちが、貧困であり、合計で350万人の5歳以下の子供たちが貧困で、160万人の子供たちが、極貧である。

ともあれ、こうした事実は、アメリカ人たちが、自国を民主主義のプロトタイプだとラベリングすることを止めることはできない。

低所得層のアメリカ国民たちは、「絶望の谷」に放り込まれ、そしてアメリカ政府は、国民の生活について、巨額の借金を負っている。
米国は、先進国でも数少ない国民皆保険の存在しない国である。
米国センサス・ビューローが発表した統計によれば、2018年では、およそ2750万人の人たちが、健康保険がない。
ギャロップ報告書は、1500万人のアメリカ人が、高価な処方薬を購入することに反対で、6500万人の成人が、費用のために、体調が悪いときに医療の助けを求めないとしている。
多くのアメリカ人が、COVID-19の最初の一撃でもって、アメリカヘルスネットワークが崩壊するのではないかと心配しており、そして無防備さが、エピデミックを悪化させるのではないかと心配している。

米国での富める者と貧しい者の格差は、アメリカの政治システムとアメリカ政府が代表する資本主義の利益によって決定づけられた、長期に渡る頑ななトレンドである。
アメリカでは、「執拗に残る極貧は、権力の座にある者たちの政治決断によるものだ」と、極貧と人権の国連特別大使のフィリップ・G・アルストンは言う。

イギリスの学者によれば、このような格差は、ホワイトハウスが採用したネオリベラリズムポリシーによって引き起こされたという~私有化や、市場化や、規制撤廃によって、金持ちの利益を守るもの。


アメリカ政府は、偽物のインフレレートを使って、百万人単位を貧困名簿から削った。
「この政権は、どれくらい多くのアメリカ人が貧困で暮らしているか、どうやって彼らを救うかを調べることに興味がない。ゲームでは、数がものを言うのさ」と、ロスアンジェルスタイムズは2019年5月7日のウェブサイトで報告している。

アメリカが本当に人権を真剣に考えるならば、なぜ、長い間居座っている貧富の差問題に取り組まないのか?
アメリカ人たちが、聖人ぶってよその国の人権に指を指して非難するときには、彼らの低所得層が、貧富の差のために、厳しいときを過ごしているということを絶対に忘れてはならない。

米国は、自国をプロトタイプだとしている、多くの子供たちが飢えているのに、ホームレスや病人たちが、医療を受けられないでいるのに。
ともかく、これは、世界が真似をすることではないだろう。

貧困からの脱出には、誰も取り残されてはならない~米国の人権擁護者だちは、そうした約束ができるのかどうか、そのために働けるのかどうか、そして事実が指し示すように、そういう決意は、彼らには欠けているのである。

アメリカは「理想の国」ではぜんぜんありません

アメリカを理想の国と思って、夢を抱くのは、間違いなんです。
ひどい国なんですよ、一般的に言って。
ですが、「成功」さえすれば、いい思いができる。政府が、金持ちを守ってくれる。
そういうところなんですね。
それが、行き過ぎてしまったというのが、現在の状態で、それでもまだ「自己責任」とか言っている。
飢えている人、住む場所の無い人が、路上にあふれているような状態で、「食いっぱぐれたヤツは、努力の足りないヤツだから、自己責任」とか言っている場合では、ないでしょう。
なんとかしなければ。
でも、それでいいと言っているのが、アメリカ人。
変な人たちですよ、本当に。やせ我慢をしているというか…なんですかねえ、みんなで少しずつ助け合えばいいのに、そういうのが嫌いなんですよ。

追記:コメント欄

richard kingston

American dream? It sure is a dream, you have to be ASLEEP to believe it.VAST inequality, is the American way, Bad-mouthing, crapping- on other nations is the way they shift, avoid blame for the poverty, homelessness, mass-killings, injustices, crime- ridden country they call land of the free!, special and other utter BS

アメリカンドリームだって?
ああ、それは夢物語さ、信じるためには、眠っているしかないのさ。
広範な不平等、それがアメリカンウェイというものさ、ほかの国の悪口を言うことで、関心をそらしているのさ、貧困や、ホームレスや、大量殺人や、不正義や、犯罪に振り回されている国であることついて、責められることを避け、自由で特別な国と呼ぶのさ!、ほかにもいろいろ、くだらないことをね。
Ludvig > richard kingston

More realistically it is the American nightmare.

もっと正確に言えば、アメリカの悪夢さ。