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日本で「も」報道されないこの事実

さて、日本では報道されていないはずなので、せめて、少しでも。
これは、今年の10月のスピーチということである。
トランプが、「ウチの国が、世界中に、本当にたくさんの軍事基地があることが、恥ずかしい、だって、バカバカしいじゃないか」と、言っている。
これが、欧州や日本の大手メディアで報道されないのが、なぜなのかが、わからない人は、少し、考えてみたほうがいい。

アメリカの民主主義は、格差を広げ、金持ちに奉仕しているだけ

もうひとつ、中国筋が発表した「アメリカ民主主義論」、人民日報に、英語版と日本語版の両方があるのを発見したので、どっちでもいいから、目を通してもらいたい。
中国人権研究会 「米国式民主」の虚偽を暴露する金権政治--人民網日本語版--人民日報
China releases article on money politics in U.S. - People's Daily Online
「米国政治の全過程に金銭がはびこり、米国社会の痼疾となっている」
米国式の民主主義というものは、金持ちの利益に奉仕するだけの存在に成り果てている、と。
それは、見方としては、正しい。
そして、「そんなトホホな国」の下僕にさせられている我が国は、アメリカの国民よりも、もっとトホホであり、もっとひどい目に遭うのであるということを、よく考え、知らねばならないだろう。
「米国の金権政治のもたらす結果は悪辣だ。一般市民から政治的権利を剥奪し、政府官職は金持ちと上層階級の独占物となっている。公然と金持ちに利益を渡している。銃犯罪など差し迫った政治的・社会的問題の解決を一層困難にしている」
この象徴が、国民を国内の反目に集中させるための「アイデンティティ・ポリティクス」であり、そしてヒラリー・クリントンだったのであり、彼女は、オバマからバトンを受け取って、引き続き、金持ちの権益を守るために、奉仕するはずだったのだが…トランプが登場し、不満白人層の圧倒的な支持を得て、当選してしまった。
それが、真相なのだ。
そして、ロシアとの融和政策や、干渉主義(つまり戦争)の縮小を掲げていたトランプは、全力でもって、軍産複合体に、潰されたのである。
当選当時の理想を掲げていた側近たちは、1人、また1人と席を追われ、代わりに、軍産複合体が喜んで送り込むような人間しか、任命できなくなってしまった。
そして、選挙の2ヶ月も前の2016年9月に、クリントンだけに会いに行って、公開対談をやったのが、ウチの国の最大の恥である、首相の安倍晋三である。
あくまでも、投票日よりも「前」だかんね↓
これが何を意味していたのか、わからないという人は、頭が悪いので、豆腐の角にぶつけてみたほうがいい。

日本の政治は、日本だけでは完結しない

「日本の政治」というものは、それに取り組もうと思ったら、「日本の中のこと」だけでは、どうしても、済まないのである。
それは、植民地には、主権というものが、ないからで、主権がないということは、外交権もない、ということである。
なにしろ、一から十まで、アメリカなんである。
日本のことは、一から十までアメリカが関係していると言ったのは、私ではなく、どっかのインテリである。
誰だったのかは、忘れたが。私はただ、その言葉を、ずっと、覚えていたというだけ。

文在寅の日本版が必要である

日本の内部だけで、内向きに、どんぐりの背比べを続けていたいという人は、そうしたらいいが、そういう人はもう、「日本の政治」にすら、向いていないのである。
理由は、上で述べたとおり。
私たちは、取りあえずは、誰かを選ばなければならないけれども、最終的には、文在寅の日本版のような人を、擁立することができなければ、永遠に、植民地のまま、である。
それではみなさん、よいお年を。