ヒトラー

敵の敵というだけで、手を結んではいけないのは、当たり前

敵の敵というだけで、手を結んではいけないというのは、当たり前の話である。
が、当たり前のことが、わからない大人もいるから、困ったことである。
頭の中身が子供のまま、大人になってしまったんだか、苦労知らずで、世の中を知らないだけなのか、歴史から学んでいないんだかは、わからない。

歴史の教訓

昔、大日本帝国は、敵の敵ということでもって、ヒトラー下のドイツ、さらには、仮想敵国だったソ連とも、条約を結んだ。
その結果は、悲惨だった。
  • ヒトラーには、東洋人のサルとして、バカにされ、なんの助けも、得られなかった。
    それどころか、敗戦後は、ヒトラーと仲間になっていたということで、戦後74年経った今でも、西洋人から、責められている。
  • ソ連は、戦争末期には、戦勝国として、戦果を得ることを目的に、日本との妥協をしない方針に変わった。
    不戦条約は、無視され、昭和天皇による「和解の仲介要請」も、無視し、北海道を得ることを最大目的として、一方的に、北方から攻め込んできた。
    朝鮮半島北部で、取り残された民間人は、ソ連軍によって、北朝鮮に留置され、虐待され、多くの死者が出た→今も残る北朝鮮遺骨問題
    関東軍のシベリア抑留・強制労働→あれはいったい、なんだったのか、いまだに一切の説明もなく、不透明で、ロシア側からの謝罪や補償は、皆無。
    さらに、今も決着がつかず、くすぶり続けるロシアとの領土問題。
    北海道が維持できたのは、北方の日本軍に、中野学校で鍛えられた卒業生が、配置されており、無駄な玉砕などをせず、頭を使って、よく戦って、防いだから、である。

末代まで苦しめるような最悪の選択

敵の敵というだけで、喜んで手を結ぶなどということが、いかに危ないことか、間違っているのかということは、少しでも歴史を知っている日本人ならば、誰でも理解している。
じいさんや、ひいじいさんの世代は、なんてことをしてくれたんだ、あんたたちのせいで、こうして、末代まで、苦しんでいるではないかと、机を叩いて、責めたい気分であるが、そういう、間違った選択をした責任者たちは、もう、墓の下にいる。

愚かな昔の日本人と同じ轍を踏む老害世代

私たち戦後世代は、そんな悲しい、トホホな歴史を背負い、二度と、同じことはしないつもりで、平和に生きて行きたいと、思っているのである。
ところが、私よりも上の世代などでも、歴史を学んでいない人が、いて、困ったものである。
昨日までの天敵が、敵の敵だから、いきなり手を結んで、チヤホヤし始めるとか、「○○氏」「私の知り合い」などと、呼び始める。
まるで、ヒトラーやソ連と手を結んで、それでイケると信じていた、愚かな昔の日本人と、同じである。
バカだな。
「なぜ、昨日までは天敵だったのか」という「原因」も、すっかり忘れている。
もしかして、ニワトリ並みの脳みそしか、持っていないのではないか、と思う。

反面教師として活用

だから、私よりも下の世代は、そんなトホホな世代を、反面教師として、希望と常識と倫理観を持って、歩んで行ってもらいたいと、思うのである。
老害世代は、あと10年もすれば、大人しくなるから、それほど長く、待つ必要もないし、迷惑なのは、あとしばらくの間、である。