映画「選挙」

その名もズバリ、「選挙」という映画が、あるらしい。
邦画はほとんど見ないから、知らなかったな。
海外では、かなり評価が高かったようである。
山内和彦さんという方のドキュメンタリーだそうだから、実話である。
選挙 (映画) - Wikipedia
5年浪人とか、3年留年とか、なんか、それだけでも、タダものではない、というか。
ざっくり言うと
東大→自民党の公募に応募→公募に通って、川崎市議会の補欠選挙に出る→川崎市議会議員になる→任期満了→著書出版→無所属で市議会選挙に出る→落選
という、ことみたいである。
特に職歴がなくても、一発で公募に通ったのは…やっぱ、東大だったから、なのかな…。
無所属でも、1306票とかなんだね。元職だから、なのかどうかは、知らないが。
まあ、時と場合によっては、へんな政党の公認を受けたがために、逆に票が減っているということも、あるのかもしれないよね。よく知らないけど。

「自分の政策」とは、ほぼ無関係

選挙 (映画) - Wikipedia
2005年9月の郵政民営化選挙の直後、切手・コイン商を営んでいた40歳の山内和彦は、ひょんなことから川崎市議会議員補欠選挙の公募の面接に合格し、なんと自民党公認の候補者となった。しかし、山内は政治に関してはまったくの素人で、東京都出身の山内にとっては川崎市宮前区は縁もゆかりも無い所で、まさに落下傘候補だった。他の民主党・共産党・市民派(神奈川ネットワーク運動)の3候補はベテランぞろいだが、民主党との議席数は拮抗しており、自民党としてはなんとしてもここは勝ちたいと思っている。

三バン(地盤・看板・鞄(組織・知名度・お金))も無い山内だが、「補欠選挙」ということで地元の国会議員や市議会議員、そして彼等の支持者たちの手厚い支援を受ける。山内はドブ板選挙を展開し、片っ端から保育園やバス停などにいる人にも声をかけ、地域の運動会や祭りにも行き、「電柱にもお辞儀作戦」にでて、妻も含めて必死の選挙活動を行うが……。
「電柱にもお辞儀作戦」って…。
「盆踊り」とか、「神輿」とかは、普通だけど、「ケンタッキーのカーネルサンダースにも挨拶」。
そういうことができないと、日本の選挙で当選することは、できないと。
現実と理想は、違う。

「妻も含めて必死の選挙活動」あー、だから、政治家の奥さんには、なりたくないという人が、多いというか、そういえば、そのまんま東の妻は、それが嫌だからといって、ダンナが選挙に出る前に、速攻で離婚していたりしたよね。
水野真紀なんかも、そこらへんは、けっこう、考えたんじゃないかと、思うけど。
結局は、選挙の手伝いは、せざるを得なくなったようであるが…。

「選挙解説者」に

今では、「選挙のやりかたの解説」なども、しているらしい。
山内氏本人と思われるFB↓より。

「えびちゃんズー」の舞台裏3。①応募②政党面接③立候補④ポスター制作⑤選挙運動選挙に出るためのだいたいの流れは、こんな感じですね。もちろん、無所属で出るならば、①②は不要です。また、選挙のことを知る皆さんはお気づきと思い...

山内和彦さんの投稿 2017年8月6日日曜日

続編も

「選挙2」というのもあるらしい。
映画『選挙2』公式サイト
2013年の公開で、2011年に落選したときのドキュメンタリーのようである。
監督さん本人のツイート↑

1と2の連続上映とかも、あったみたい↓
「主役の俳優が素晴らしかった」とか、爆笑してしまう。

まあ、あれだよね、「選挙ごっこ」がしたいけど、経歴や実力が追いつかないという人は、こういう映画を見て、自分がやったつもりになって、満足しておけば、それで、いいんじゃね?
お金も、節約できるし。
2まで見れば、当選と落選と、両方味わえるみたいだし、当選のほうだけを味わいたい人は、2を見ないで、1のほうだけを見れば、それでいいという、わけみたいだし。
なんか、「そういう人のための映画」なんじゃないかという、気もするよね。

軍服オタと、選挙オタ

ほら、軍服オタとか、いるじゃん。
自衛隊に行く気はゼロだし、体を鍛えて、厳しい試験を受けたり、しごきに耐えるとか、そういうことは、したくないんだけど、いろんな国の軍服を集めて、それを着てみて、写真を取って、そういう雑誌に投稿するとか、SNSとかにアップすれば、満足、みたいな人。
ちなみに、日本でも、人民解放軍の制服は、かなり人気があるようだ。
やっぱあれは、誰が見ても、カッコいいという、ことなんだろうね。
カッチョええわあ…。

だから、「選挙ごっこがしたい人」というのは、そういうのと、同じで、結局は、「選挙オタ」なんじゃないかと、思うんだよね。