
文大統領は、慰安婦合意の骨抜き化を準備中
日本語のメディアでは、ほぼ報道されていないけれども、重大なことのはずなので、かいつまんでアップしておくことにする。英語ができる人は、↓で直接読んでもらったほうがいい。
Moon hints to Abe that Reconciliation and Healing Foundation needs to be disbanded : International : News : The Hankyoreh
- 安倍首相と文大統領は、9月25日、滞在中のNYで、55分間の会談をした。
- 文大統領は、2015年12月の慰安婦合意に基づく「和解・癒やし財団」(the Reconciliation and Healing Foundation)(日本側が10億円を出資)を解散すると示唆した。
理由は、
“failed to function properly due to objections from the comfort women survivors and South Korean public.”
「元慰安婦生存者と、韓国世論の反対によって、適切に機能していない」ためとしている。委員のほとんどが、辞任してしまっているという。 - 文大統領は、「法に委ねる方針」と、説明したそうである。慰安婦問題は、権力の分立を尊重し、政治介入をせず、法廷の判断に任せると。
- 「和解・癒やし財団」の解散は、早急にされるということである。
- 文大統領は、慰安婦合意を破棄するつもりはないし、日本政府との再交渉をするつもりもないと述べたという。
- 文政権は、前任の朴政権が、強制労働訴訟に圧力をかけた証拠を持っているという。
- ソウルの慰安婦像前での水曜デモの参加者たちは、文大統領の判断(「和解・癒やし財団」の解散)を、歓迎しているという。
以下は、デモの主催者のKorean Council for Justice and Remembrance to Resolve the Issue of Japanese Military Sexual Slaveryの代表のインタビュー。“It’s not perfect, but it was a Chuseok gift,” said council representative Yoon Mee-hyang.“President Moon’s message to the Japanese government that the Reconciliation and Healing Foundation must be disbanded was late in coming, but it represents another step of progress in listening to the demands of the victims,” she added.
「完璧ではないけど、秋夕節の贈り物ね」と、Yoon Mee-hyangは言った。
「『和解・癒やし財団』を解散するという、文大統領の日本政府へのメッセージは、遅すぎたけれど、被害者たちの要望を聞くという進化のステップのあらわれだ」と彼女は付け加えた。
朴政権が、アメリカのために、強引に結んだ慰安婦合意は、本当は、破棄したいんだ。
言っとくけど、あれは「日韓が仲良くせずに、軍事協力だけはさせたい」という、そういう目的のもとに、両国民の望みとは無関係に、アメリカのためだけに、結ばれたものだからね。
本来なら、破棄するというのが、国民の総意だと、いうことだろう。
それはそうである。
「二度とこの話を蒸し返すな」などという、屈辱的な、ツバを吐かれたに等しい「合意」などは、ないほうがいいに決まっている。
国民が受け入れていないものは、ないほうがいいのだが、前の政権が合意をしてしまったから、韓国側からは、破棄するとは言えない、それをすれば、揚げ足を取られ、「約束を守らない国」とか、また、大変なことになる。
だから、「アレは、朴大統領が勝手にやったことで、国民の支持が得られていないから、破棄します」というのは、得策ではない。今は。
だから、法に委ねる、というふうに、いったんは打ち出す、が、「財団」は消滅させるのだから、「合意」は、実質的には、骨抜きである。
このあとどうするつもりなのか、それは、わからない。
日本国民としては、私は、被害者と、韓国の国民が納得するような、「礼のこもった結果」を出すために、安倍以外のまともな、誠意ある首相のもとで、やり直してもらいたいものだと、思っている。
私は、2015年12月の「合意」は、支持しない。
あんな失礼なやりかたは、ない。
日本人というのは、ああいう、恥知らずなんだとは、思われたくない。