やはり、何度か観劇経験あると、過去の演出と比べてしまいます。
けど、それぞれに良さがあるというのは、宝塚エリザベートの魅力だと思います。
トート/珠城りょう
なんていうか、力強い「死」でした。
ビジュアル的に外部寄りでしたが、でも、りょうちゃんは芝居で新たなトートを見せてくれました。
特に最終通告のシーンでクローゼットから出て部屋から出て行くシーンや、運動の間のシーンは存在感がありました。
ああ、トートは「死」そのものなんだ、と初めて気づきました。美しいけど恐ろしかったです。
じゃあ、今まで見たみりおトート、まぁ様トートはなんだったんだ。
多分、映画館でズームされるから、芝居の表情見れたからだと思いました。
エリザベート(シシィ)/愛希れいか
笑っても泣いてもちゃぴのラストdayを見れてよかったです。
正直、ちゃぴがシシィ⁉︎と1月には思いましたが、11月の東京千秋楽を観劇して、ちゃぴなりのシシィを見せてくれました。
なんていうか、男役経験があるからか、自由をひたすら求めたシシィを少女時代から晩年までをカラーを変えて演じていました。
トートと対峙する姿、フランツへの複雑な愛、ルドルフへの屈折した親子愛、
3人の男性との関係を芝居で見せてくれました。
ああ、シシィも不器用なひとりの女性だったんだと初めて気づきました。
これからのちゃぴを応援しています。
フランツ・ヨーゼフ/美弥るりか
ムラでは喉の調子で、休演して心配しましたが、東京は大丈夫そうで安心しました。
アンナ・カレーニナ、観る予定ありませんが、頑張ってください。
みやちゃんのフランツ、歌い方が今までと違うな、と思いましたが、お芝居は今までのフランツと違い、不器用な誠実さを感じました。
シシィと出会うまでは従順な息子で、シシィと出会い年月を経て不器用な夫婦で、マデレーネと出会い自我が目覚めた感じでした。
霊廟のシーンはルドルフの棺を撫でて慟哭し、最終裁判でトートと対峙するお芝居はとても良かったです。
ルイジ・ルキーニ/月城かなと
「エリザベート」はルキーニの登場で物語が始まりますが、れいこルキーニは、グッと引き込む魅力がありました。
なんていうか、れいこちゃんの狂言回しがやはりこの話の裏主人公だったのでは、と思えるくらい存在感がありました。
ムラではみやちゃん代役でフランツもやりましたが、やはりその経験を経て、ルキーニもやったんだなと実感しました。なんか、みやちゃんカラーも少し感じました。
ルドルフ/暁千星
今回はありちゃんルドルフで観劇しました。
おだちんルドルフも観たかったな。
今年新人公演卒業、新人公演トートを経て、国を憂う不器用な青年を好演しました。
今までフランツは神経質な青年というイメージがありましたが、「僕たちは似た者同士だ」と歌う意味が少しわかりました。
この「似た者同士」ってママであるシシィであり、友達だったトート、だったんだな。
ていうか、ある意味ではトートも、シシィも、フランツも、ルドルフも不器用同士だったんだなと今回の月組エリザベートを観て思いました。
ただ、顔の傷がズームされた気がして、気のせいならいいのですが。
ゾフィー/憧花ゆりの
すーさんラスト見れてよかったです。
もうなんていうか「ハプスブルク唯一の男」でした。すーさんしか考えられない。
確か、宙組のせーこさんの時も同じこと言っていたような…その、せーこさんの時と違うんですね。その種類が。
なんていうか、「躊躇」ない、ぶれない人なんです。羨ましいくらいに。
「幸福なオーストリアには結婚を」というのを体現しています。
ヴィンデッシュ/海乃美月
本当にエリザベートと思い込んでいる狂女を好演しました。
ゆきちゃん、モンチも素晴らしかったのですが、美月ちゃんはヴィンデッシュとして、お芝居をしていたのです。
個性が、と言われますが、でも、何色にも染められるんですよね。
少年ルドルフ/蘭世惠翔
この公演のMVPだと思いました。
蘭世さん、初舞台の時は君島十和子さんのお嬢さんという印象でしたが、
ビジュアルも磨かれましたし、歌もお上手ですね。素晴らしかったです。
ただ、背丈がりょうちゃんより低く、娘役転向あるかなと思いました。
新人公演のマダム・ヴォルフ良かったみたいですし。
マダム・ヴォルフといえば、さち花さんは娼婦館の元締めという感じが出てる出ていました。
胸もズームアップされて(爆)
まゆぽんのパパぶりも良かったし、はーちゃんのリヒテンシュタインも良かったです。
後、カメラのズームで叶羽時さんのヘレネもシシィを心配する姉らしい芝居を見せてくれました。
今までヘレネとシシィの関係を考えたことなかったな。
全体的に良い芝居を見せてくれたエリザベートでした。