異人たちのルネサンスの感想も書きます。

 

今回のみの観劇で複数見れれば違った感想かもしれませんが、まあ、それでも恐らく同じ感想を持ったと思います。

 

ただ、一言。

 

これをよく大劇場でやろうと思ったね。田渕先生。

 

正直、2018年観劇の締めくくりが花組蘭陵王でよかった、とさえ思ったほどです。あれもトンチキ気味でしたが、カチャと花組子の熱演で見ていられました。

 

宝塚観劇暦6年になりましたが、確かに今までも「…」な作品はありました。でも、見ていくうちに見所があって、たとえ、「…」な作品でも、タカラジェンヌの熱演で力ずくで見せてくれたものもあり、じわじわと来るものがありました。

 

しかしながら、今回は1回のみでも、複数観劇しようと、それがなかった。

これは、私の感性の問題なのかもしれない、ですが、話に入りこめなかったのです。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチがなぜ謎の多いモナ・リザを描こうと思ったのかという動機づけ、それを取り巻く人間関係、それが複雑に伏線もなく、ただ描いているだけで、入り込めなかったのでは、と歌劇やグラフ、ルサンクを読みながら、反芻しました。

 

それと、豊かな個性を持つ宙組子に演じ甲斐のある役を考えることが出来ないのは致命傷と思いました。

 

せーこさん、愛ちゃん、ずんちゃん、そら、もっと違った役を見てみたいなと思いました。本人の実力云々、もっとモチベーションが上がると思います。

 

反面、今までのバウや前回の王妃の館で相性が合うようにみられた宙組子、きゃのん、まっぷー、りんきら、りく、もあちゃん、かけちゃん、留依君、と相性のいい生徒さんもいるんだなと思いました。

 

特にかけちゃんは最後、ということもあり、かなり踊りまくっていましたし、フィナーレでも目立っていました。

 

 

 

まあ、こんな風に厳しく書いていましたが、フィナーレは作品のテーマに合っていていいなと思いました。

 

芸術家の男の自惚れ、転落、救済とフィナーレのテーマに沿っていて、見ごたえありました。

 

 

 

芝居の中のカルバナルのシーンはよかったし、田渕先生、1回ショーをやってみてはいかがでしょうか。

 

だって、せっかく宛書できる環境のいい劇団にいるのです。そのために宝塚に入ったのでしょう。

ショーが出来る先生が1人でも増えて欲しいと思います。