今回の原田脚本のリンカーンは第1部はリンカーンの弁護士時代、メアリーとの出会い、転機となるトラブル、そして、大統領になる決意、大統領選、そして、大統領へ、
第2部は南北戦争と家族の問題、勝利、栄誉、そして暗殺という流れだった。

原田先生は最期に果てた人物を書くのが好きみたいだ。


もし、次の花組大劇場作品が原田先生なら、みりおさんにどういう人物を当てるのかな。
何か興味深い。

今回プログラムを買わなかったので印象に残った人物を。

エイブラハム・リンカーン(エイブ)/轟悠

私は理事トップ時代に宝塚を観る機会がなく、専科の理事の時代しか知らない。
理事トップ時代に映像だけど「バッカスと呼ばれた男」「ノバ・ボサ・ノバ」しか観た事ない。

理事主演の舞台は「第二章」「ロスグロ」位だ。

なんていうか、理事って実年齢結構行っていると思うのに(これ以上はすみれコードに反するから触れない)

もう、理事の男役芸はその道30年というか。もう貫禄あるっていうか。
歌もかすれていたけど、そのかすれも魅力的というか。力あるんだよね。

今の組子と親子くらいの年齢だと思うけど(すみれコードどうした)やはり、研10以上の男役も娘役も新たな可能性広げてくれるよね。

おひげ姿はバトラーがお似合いだけど(私、理事のバトラー観たことない。最初理事がリンカーンやると聞いたとき、「南部の為に」と言っていた人が北軍に寝返ったのかと思った)

リンカーンのおひげもなかなか。今までのおひげに比べたら結構ボリュームあるのではないだろうか。

リンカーンが黒人奴隷問題に心痛める良き人物と描かれているが、実際はインディアン、今はネイティブアメリカン、には容赦なくて。

リンカーンが偉大なアメリカ人というのはわかるが、やはり影というものはつき物だろうな。

妻や息子、同志を思う姿は人間くささあふれていて、リンカーンもただ一人の人間だったなと思いました。

メアリー・トッド/仙名彩世

私はスカステ入っていないのでなんともいえないが、ナウオンだかでゆきちゃんが外されたと聞き、「ヒロインではない」といわれたみたいだが、

私には仙名彩世がヒロインにしか見えなかった。

ここ見ているかどうか知りませんけど、劇団さん、どんなに彼女を貶めたって無駄なんですよ。

それが証拠にわずかなスペースの売店はゆきちゃんの写真を求めるのに列でしたし、ゆきちゃんのソロの歌唱の場面はあふれる拍手でした。最後の挨拶も拍手のボリューム大きかったと思います。

私、わかるんです。拍手のボリュームがその人の支持だってこと。違うといえばそれまでかもしれないけど。

白いフリルの段ドレスもスカーレット・オハラと思うくらい素敵だったし、令嬢スタイルもそのまま風共出れるし、母になってから地味なドレス着ていても輝いていた。

第二幕で息子ボビーを案じる母心は凄く切なくて、つくづくシシィやって欲しいなと思う。

みりおんのシシィも見たいが(切望)ゆきちゃんも同じ位みたい(また切望)

理事とのお芝居も歌の相性もばっちり、あきらさんやマイティーと並んでもお似合いだった。
あきら&ゆき、いいかもしれない。

ただ、息子役の亜蓮君や聖乃さんが大柄なせいか、特に幼少時代を演じた聖乃さんとのバランス違和感が…2人ついては後述するけども。

もっと、ゆきちゃんの活躍を、と願わずにはいられなかった。

スティーブン・ダグラス/瀬戸かずや

あきらさんがまた一段とかっこよく輝いていたキラキラ

リンカーンの対戦相手の政治家なんだけど、ゆきちゃんのメアリーにほれていたかどうかは知らないし、あんな篤い友情あったかは知らない。

色々言われている原田先生だけど、こういう歴史にないあったらいいな演出はうまいと私は思うんだ。

昨年の「風の次郎吉」の時よりも歌が別人のようで、「あれ。これって理事マジック?」と思うくらい素晴らしい歌唱で。

また、演技も堂々とした自信家で、でも国のことを思っていて、という篤い政治家を演じていたと思う。最後に倒れた演技も素晴らしかったです。

もう、ますます好きになっちゃいましたラブラブ

アンナ/桜咲彩花

べーちゃんの黒塗り化粧、最初どうなると思ったけど、本当に品のある黒塗り化粧だった。
いつも同期のキキちゃんとの並びが多くて、カレーちゃんとの並びがとても新鮮だった。

第2幕でリンカーンの晩餐会に招待されてシンプルな白いドレス着ていたけど、べーちゃん綺麗に着こなしていたし、うつむいた表情がすごく綺麗だった。

歌も去年の次郎吉とは別人と思うくらい凄いあがっていた。ゆきちゃんとのハーモニーも調和していたし。

ミーマイのマリアおばさん、みれるかどうかわかりませんが、きっとべーちゃんらしく演じてくれると思います。

エルマー・エルスワース/水美舞斗

リンカーンの側にいた人物で南部戦争で果てた英雄。

年若いボビーの友達、というか年上のお兄さんだから20代半ばか後半位かな。

もうマイティーについてはお芝居も歌も心配していないけど、理事との舞台でもいつものマイティーが、それ以上によいマイティーが見られた。

南北戦争に従軍して戦地で果てるまではバスティーユを思い出したけど、迫真のお芝居でした。
ジェラルド、見れるかどうかわかりませんが、頑張ってください。

フレデリック・ダグラス/柚香光

実在の元奴隷で奴隷解放運動家。そのせいか、黒塗り化粧がいつもにまして黒かったです。
でも、輝いていました。いつも以上に。

なんというか、理事と対等にお芝居していたんですよね、堂々と。
あきらさんとカレーちゃん、同じくらい背丈ありますね。理事が背丈ないとは言いませんが。

色々言われている歌。梅田で見ていた人も横浜で観た人も言っていましたが、「別人?」と思うくらい上昇していました。

なんていうか、ただ歌えているだけでなく、綺麗に心こめて歌っているんですよ。

いつものキラキラしたカレーちゃんじゃない。この春研8になる今、スターへの道を歩もうとしています。

次はトップになるジャッキーですね。カレージャッキー切望していましたので、このまま歌唱力をUPして欲しいです。

ボビー/亜蓮冬馬・聖乃あすか(幼少時代)

期待の下級生の亜蓮と聖乃。この2人も舞台姿やメイクに課題は残るものの、舞台人に必要な度胸は備わっているなと思った。

幼少時代の聖乃さんはゆきちゃんと並ぶと親子とは言いがたいものの歌は歌えていたし、伸びやかで無邪気な子どもらしさを表現していたと思う。

青年の亜蓮さんはいつもより濃い顔が活かされていたと思う。北軍へ志願し、怖気づきながらも戦地で戦う姿をよく表現していた。

理事の舞台で抜擢された2人。ここに99期の帆純も加わり、花組新人公演主演は数年以内に三つ巴、いや争奪戦になる日が来ると思った。

他にもくみさんのお母さんぶり、Pちゃんもいつもにましていい演技をしていたし、鞠花さんの落ち着いた女性の演技、ななくらちゃんの歌唱が良かった。

丸顔でお下げしていたの、茉玲さや那ちゃんでしょうか。本当に可愛らしいです。

ていうか、花組娘役のドレスの着こなしは本当に素晴らしい。いつまでも受け継がれて欲しいです。

以上、感想でした。