雨の中、迷いながらも銀座博品館劇場に行きました。

結構小規模な劇場ながらも、出演者を間近に感じられて、オペラグラスなしでも入り込めました。

詳細は公式によれば、「カンタレラ、中世イタリアで実在したチェーザレ・ボルジアとルクレツィア・ボルジア兄妹の禁断の愛と、ボルジア家に伝わ舞台はルネサンス後期(15世紀末)のローマ。悪名高き法王の一族・ボルジア家のチェーザレは、一族の誇りと愛する妹・ルクレツィアを守るため己の信念を貫こうとする。
一方、フィレンツェの修道司祭であり人の心の闇を引き出そうとする悪魔の化身・サヴォナローラはチェーザレの周囲のあらゆる人々を唆して裏切りを誘う。
絡みつく策略や愛憎の中、ルクレツィアを思うチェーザレの友人ジョバンニはどう動く? 果たして チェーザレとルクレツィアの禁断愛の行方は? ボルジアの家伝の毒薬「カンタレラ」が2人の運命を狂わせていく。
現在の社会状況にとって今日的なテーマ「信じること・心の強さ」を主軸に、禁じられた兄妹愛・父子関係・コンプレックスの問題を描く物語;」とありますが、

元々、ボーカロイドで作られた歌で、ニコニコ動画でUPされて、再生回数が増えて、カラオケでも配信されるようになった歌で、その楽曲を元に、漫画、小説、今回のOSKの舞台が作られました。

私もOSKに興味を持ち、カンタレラが歴史的にも有名なボルジア兄妹をテーマにした作品で、OSKも観たいなと思い、少しでも舞台の世界観を理解するためにニコニコ動画で再生しました。

OSKはニコニコ動画にチャンネル持っていて、ファンの支持層が増えているみたいですね。

宝塚の小川理事が映像に力入れるのも、何となくOSK意識している面もあるね。

やはり、結論から言うと、よく言われるダンスのOSKということあるね。

コスチュームや舞台装置はやはり宝塚を見慣れると、宝塚ってすごいところだなと思うけど、

でも、優雅なダンスを久々に観たといった感じがした。

振り付けの上島雪夫先生は宝塚でも振り付けされたことあるみたいだけど、なんていうか、ダンスの振りや所作が凄い優雅で、しなやかで、観ていて魅了された。

チェーザレ・ボルジア/桐生麻耶

OSKをはじめてみるに当たり、トップさんでないと聞いたけど、第一印象は宝塚のマギーさん、星条海斗さんに似ているなと思った。彼女、ご両親のどちらかが外国人の方でしょうか。

躊躇なく政治に手腕を振るい、その一方で家族を愛し、中でも妹のルクレツィアを一人の女性として愛し、

もう演技、所作が優雅で色気あふれました。こんな色気あふれる舞台、久々に見えました。
歌声も低い声がもうたまりません。

なんか、私、OSKで桐生さんのファンになりそうです。今回グッズ買わなかったけど、今度OSK観たら、桐生さんのグッズ買いそうな自分がいて怖い。

ルクレツィア・ボルジア/舞美りら

今、OSKではトップ娘役は不在と聞きました。なので、様々な娘役さんにチャンスがあるということですね。

OSKの娘役さんは本当にダンスがうまい。歌は辛い面もありましたが(まあ、もっとも桐生さんもボーカロイドが歌った歌は音程変えてあるとはいえ、歌う方法を探っていたみたいです)

桐生さん演じる兄を慕う心と疑いの葛藤がよく現われていました。桐生さんとのダンスが良かったです。

ホアン・ボルジア/悠浦あやと

チェーザレの弟でルクレツィアの兄。史実ではほかにも兄弟いるし、生年もあやふやだけど。
史実どおり毒殺され、一部ではチェーザレの仕業と言われている。

優秀な兄と美しい妹に挟まれてコンプレックス感あるけど、傍から見れば彼も悪くないんだよな…

そそのかれた心の弱さの葛藤、歌声、悠浦あやとさんの魅力あふれました。
ただ、舞台姿がカチャさん、月組の凪七瑠海さんと被った私は先月月組観ました。

サヴォナローラ/真麻里都

「フィレンツェの修道司祭であり人の心の闇を引き出そうとする悪魔の化身」という解説どおり、この話の黒幕というか、なんと言うか。

真麻さん、舞台姿だけじゃなく、ダンスがもう優雅で目釘付け。
ダンスも真麻さんに自然と目が行く。

フェルナンド3世/楊 琳

ザ・ワイドで翔ちゃんとりんきらと宝塚受験をして、OSK入りしたと聞きました。
もし、宝塚に入団していたらどんな男役になっていたのでしょう。たらればの話ですが。

なんていうか、軽薄で含みある役に魅力がありました。彼女、芝居の人なんですね。
勿論OSKの代名詞のダンスもぴか一です。

個人的には愛瀬光さんのチェーザレの友人・ジョバンニの明るいお芝居が好きでした。
暗くなりがちなお話を明るくしてくれた存在です。
何となく、あっきー、宙組の澄輝さやとさんを思い出します。

栞さなさん、何となく、真琴ちゃん、星組の礼真琴さんに似ていて、ファンになりそうです。

…私面食いだな。初めて好きになったのは凰稀かなめさん、今は真琴ちゃん。
美形なのが好きなんだね。
だから、桐生さんや栞さんに惹かれるのか。

麗羅リコさん、城月れいさんのダンスも優雅で、娘役さんのダンスも観たいなと思いました。

千咲えみさんのメイドも可愛かったです。

親会社の不振で一度は解散の憂き目にあったOSK。

でも、団員の熱意と長年のファンの愛情で復活して今に至る劇団。

東京は公演期間が短いけど、機会があれば脚を運びたいと思った。

手始めに「真田幸村」と「夏のおどり」は前向きに考えてみようと思う。