末っ子の琥珀は4歳になった。


身長は75cm。体重が7.5kg。スーパー小さい。4歳には見えない。といって、もう、顔が赤ちゃんではない。もう、立派なお姉さん顔になっている。


脳性まひで、いわゆる「寝たきり」。障害者手帳上は、両上肢と体幹機能障害、となっている。下肢の方が、たしかに、上肢よりは、ある程度、動くのかもしれない。でも、明らかに機能障害だ。それから聴力障害もある。テスト上は「高度難聴」という区分で、一番重いのから数えて2番目。


脳性まひは、痙性まひとアテトーゼ型の混合タイプ、と言われている。一番やっかい、とお医者様はいう。体がすぐ緊張してしまい、つっぱる。特に、自分で何かしたい、という意思が働くとすぐつっぱってしまって、思うように動かせない。


作業療法や理学療法が大好きで、一生懸命いろいろやりたいけど、たとえば、何かを取ろうと、手を伸ばすとべき時に、どうしても手が引き込まれてしまう。また、指も上手に何かをつかめない。歯がゆいだろうな。本当に、体は、不随意。不自由だ。


知的な発達は、体の障害に比べたら、軽いだろう、と言われている。といっても、どれほどのことか、わからない。まだ彼女は話さないので、理解がいったいどれくらい進んでいるか、わからない。耳も十分聞こえてないはずだから(あまりそう見えないが)、理解できる知性があっても、聞こえないので、音の言葉での認識、というのはまた違うのかもしれない。最初、耳のことがわかってすぐろう学校に相談に行くようになって、手話を使うことを勧められたので、手話を交えるようにすると、音だけに比べると、理解はいいようにも見える。ただ、言語としての手話ではなく、サインとして手話を使うようになっている(ここまで割り切れるようになるまで、何年もかかったが…)。


親から見ると、耳の聞こえもかなりいいと思う。こちらの話しかけることがかなりわかる。Yes/Noの質問には、笑顔(肯定)または、無表情(否定)という形で返事してくれる。OpenQuestionはまだちょっと難しい。(超簡単な、兄を指さして「あれ誰?」と訊ねると「あーいー」と一応、名前を答える、というのは、できる。)


3歳半くらいから、口形模倣をするようになり、母音の発音を真似するようになり、ほかの音も少しずつまねできるようになり、琥珀の「こあこ」、ダディーの「だーだ」、翠(あきら・兄)の「あーいー」、瑠璃(姉)の「うーりー」なども、言えるようになってきた。正確な発音というわけではないが、彼女が、意識的にそういう音を出さんとしていることが分かる、ということだ。


先日、心理指導、というのを、数ヵ月ぶりに受けた(さぼってただけです。本当は月1受けさせてもらえます)。先生いわく、物の名称(りんご、電車)だけでなく、その性質(食べるもの、乗るもの)といったことまで理解しているから、伸びてきていますね、とのことだった。


そういう琥珀だ。言葉の方が、最近、ちょっと伸びてきている感じがするので、ときどき記していこうと思う。



いや~。たまげます。


私の持論は「ファンデーションは、塗れば塗るほど老ける」であり、上手い人はさておき、技術がない人は、40過ぎたらファンデーションなんてしない方がいいと思ってきた。私自身永らく塗っていない。(結婚式に出席するようなときに、プロの人にメイクしてもらうこともあるが、プロがやっても、ファンデーションは老ける、と感じる。)


この持論、この番組を見て「ホラ見たことか!」と思いそうになりつつ、でも、もっといいのは、技術を磨いて、上手に塗れるようになること、としおらしく思い直したのだった。


大事なのは、

・(リキッドファンデーションにしか当てはまらないかもしれないが)、掌でよく温めて、伸びを良くすること

・掌、指全部を使って全体に伸ばすこと


しかし、ホント不思議。

カリスマ(?)メイクアップアーチストの三上宏幸さんが塗ったファンデーションと、モデルさんが自ら塗ったものと、厚さでは、三上さんが塗った方が、圧倒的に薄いのに、シミやソバカスが見えなくなるのだ。

ファンデーションが薄い方が光が皮膚の表面の角質および真皮のところまで届き、その反射で、肌色が明るくなるのだそうだ。でもそれでシミやソバカスまで見えなくなる、というところまでの細かい説明はなかったが、おそらく、その、うすーいファンデでシミソバカスをカバーしつつ、反射も生かして、均等な明るさを得られる、ということなのだろう。いや、ホント、歴然たる違いに、たまげました。


また、自分でメイクすると、リキッドファンデーション時代、その上にパウダーをはたくと、余計に老け感が出る、と思っていた。時間が経つと、しわやたるみが目立つと思っていたのだ。だから、ささっとほんの少しはたくだけにしていた。

実際、最近は、ファンデーションの前にパウダーをした方が、落ち着きがいい、という指導をするメーカーも多い(私がアドバイスを受けただけで3社ある)。


しかし、三上さんは、結構丹念にはたいていた。多分、まず、ファンデーションがものすごく薄いので、ブラシで何度も顔をなでても、よれないのだろう。そして、粉をつけながら、余分な粉を徹底的にはたき落とす。ハイスピードカメラでその様子がよくわかって、ひたすら納得である。


もうひとつ、驚いたことは、化粧水のつけ方。「パッティング」と言ってたたくのは、皮膚が傷つき、そこから水分が逃げ、あるいは雑菌などが入り込み、まったく潤わないのだという。ハイスピードカメラで見ると、軽くたたいているだけでも、ものすごく皮膚も肉も揺れて、刺激を受けていることが分かる。


えーーー!ずっと、やさしく…だけど、どちらかというと、押さえる、ではなく、たたいていたぞ!この21年間!


愛用するオルラーヌのアドバイザーの人も、いつも「肌が氷のように冷たくなるまでパッティングしなさい」と言っているので、(朝は難しくても)夜はかなり忠実に、肌がつめたーくなるまでやっていたが…徒労だったの!?試しに、昨夜は「押さえるようにやさしく…」やってみたけれど、全然肌が冷たくならず、これでいいのか…とちょっと疑問に思ってしまった。(ちなみにその後3時まで夜更かししたので、今朝、別に調子は全然よくないが、ローションのつけ方のせいではないだろう。)


普段ファンデーションをつけつけてないと(って日本語として変?常用してないと、というニュアンスにしたい)、いざ披露宴、同窓会、といったフォーマル目な場に行く際に、腕が落ちているので、非常に困る。余裕がある日は、ファンデーションに挑戦しようかな…。でも今ってリキッドを持っていない!ミネラルパウダータイプと、スプレータイプ…。それらが終わるまでは、しょうがないか…。


悪あがきでは、あろう。でも、番組の最後に紹介していたように、お化粧して「きれいになった」と感じることによって、喜びが増え、ストレスが減ることは、科学的に証明されているみたい。そういう物質が脳から出るらしい。だから、やっぱり、これは、大事なこと。(そう考えると、お化粧というブースターがない男性諸君って、気の毒だなあ。)

なぜこの本を買ったか。もうさんざん勉強の本は買っているのに。


書店でちょっと手にとって、なんとなく、心が揺れたのだった。私は、竹中さんが大好きだ。言っていることが竹を割ったように分かりやすい。「そうはいっても…」というしがらみ等々はどこ吹く風なところが好き。彼が推し進めてきた政策について、これだけ日本中に不満分子がいることを考えると、何か問題があったのかな?と思ったりもするが、あんまりぴんとこない。まあ、そんな希有な(?)竹中ファンの私は、彼が、大臣時代、ものすごく辛かった(…と何かにつけて話している/書いている気がするのだが)ことに、妙に感情移入してしまうのだ。だから、彼の書く本を読みたい衝動に駆られたのだと思う。(ほかの経済書じゃわからなそうだし…!?)


マトリクスというのは、勉強を4つに分けてとらえること。四角の中に十字を書き、上段を「人生を戦うための武器としての勉強」下段を「人間力を鍛えるための人と人を結ぶ勉強」、左側を天井がある勉強」右側を「天井がない勉強」というふうにとらえる。そうすると、左上は、資格試験など、実用的かつ、ゴールがある勉強になるし、右上は、英会話を取得するなど、実務的な内容ながら、いくら精進してもしきれない勉強が入ってくる。左下は趣味の勉強で検定などがあるもの(ワインアドバイザーなど?)で、右下は本当にもっと奥が深いものを極めることだろう。常に、左右の二つを同時にすすめるべし、と説いている。


勉強本をいろいろ読んできた者としては、ものすごく目新しい方法論は多くはなかったと感じた。一つ一つの項目についてあまり掘り下げないのも、物足りない感じもした。ただ、彼の勉強のエピソードは面白いし、やっぱり、国を動かしてきた人の言葉の重みは、違う。ちなみに、ターゲットリーダーは、もっと若い人だ。20代のサラリーマンとか。最近の真面目な学生さんたちも、もう読むのかもしれない。勉強本なんてみんなそうだけど…。


読んでいて「なるほど」と思ったのは、「スタートは早い方がいい」という項目。彼は、高校3年のぶんの勉強を、中学の3年間で終わらせた、と言っている。受験勉強は覚える内容が膨大だから早く始めるに越したことない、というのだ。


高校までのんびり公立に行っていた私にとって、この話は目からウロコ。ふつうに学校で習うことを勉強し、高3で苦手な2科目だけ予備校に通っただけで、大学受験はクリアできたので、ふつうにやっていれば大丈夫、と思っている。それは、本当にそんなものだ、と今でも思っている。ただ、早く始めたほうが「楽」なのだ。その話を読んでいて、子どもが行っている塾の先生の言葉も思い出され、その言葉に納得したのだった。


小学校1年生の長男は、某塾に年中の2月から通っている。基本的に算数のプリントを自分でやらせるところだ。当時、我が家はその夏から英国に赴任することになっていて、その時点で6歳になる予定の息子は、いきなり小学校2年生として学校生活を始めることになる、という。当然、まわりは、簡単な足し算、引き算は1年生のときの終わっている。ただでさえ英語で苦労することになるのに、算数までわからないんじゃかわいそう、と算数を始めようと思ったのがきっかけだった。結局、駐在の話は流れたので、算数は必要じゃなくなったのだが、本人が楽しいから続けたい、と、今でも結局続けているのだ。それで、今は3ケタx1ケタの掛け算をやっている。ごく最近、漢字のプリントも始め、学校で習っているよりも多くの漢字を知るようになっている(ひらがなだって今年になってから書けるようになったばかりなのに!)。


算数をそんなに先行していること自体、ものすごい違和感なのに(ただ、算数の場合パズル的な楽しさがあるのだろう、と大目に見ていたのだが)、漢字まで先回りしなくてもいいのに、と、先生に言ってみたのだ。先生は「でも、漢字なんて、3年生くらいまでに6年生の全部終わらせちゃった方が楽じゃないですか。そんな時間かけることないですよ」とおっしゃる。それをきいても「はあ」くらいにしか思わなかった。


でも、たしかに、そうやって全部やってしまってあれば、今後、たとえば中学受験すると決めたら(彼の性格を見極めて、向いていそうだったら)、受験に必要なスキルというのがあるらしいので(夫も私もしてないので、よく知らんが)、そういうのを獲得することに集中できるのかも。受験しないにしても、高学年になるに従い、だんだん難しくなっていく勉強を楽にこなしながら、大好きなスポーツに集中できるのかも。そう考えると、今、別にいやいややるのではなく、新しいことを知るのが楽しくて楽しくてしょうがない、という気分の中、どんどん覚えてしまうのは、いいことなのかもしれない。


と、長男の、先回り勉強を、初めて、肯定的に捉えることができるようになったかも。


竹中さんが、今の「小泉・竹中の構造改革バッシング」の逆風の中、小泉さんのことをものすごく尊敬していて、何かと引き合いに出すところも、好感が持てた。本当に尊敬しているんだなあ、と。筋が通っているなあ、と。もう政治はこりごり、と思ってらっしゃるのだろうが、ぜひまた日本のために、してほしいな、と思っている。


竹中平蔵 「竹中式 マトリクス勉強法」 幻冬舎 950円(+税)