おはようございます。


今日はプライムビデオ(といってもネットフリックスでも観れますが)。



「流浪の月」 


2020年本屋大賞を受賞したベストセラー小説を、「怒り」「悪人」とかの李相日監督が、広瀬すず・松坂桃李主演で映画化。 

最近の李相日作品らしく、テーマは重くて心が抉られる。

誘拐犯と被害者だった少女が15年後に再会するという、ちょっといびつな恋の物語。

といっても恋愛恋愛している単純なものではなく、2人は恋以上の何かで結ばれているようである。2人にしかわからない2人だけの繋がり。

少女はそこに居場所を見つけ、その居場所を提供する男。これははたして「誘拐」と言っていいものだろうか。

ただ、それに嫌悪感を抱く人もいるようで(まぁ当たり前の反応か)、終盤現恋人役の多部未華子もその事件を知って、本人を罵倒して去っていく(ちょっとネタバレ)。

いい話ではあるが、松坂桃李だから誘拐犯でもロリコンでも許される(許されるわけではない)こともあってちょっとズルい。

現実はそんなはずはない。

横浜流星のあんま観ないクズ男っぷり。

少女役の白鳥玉季(しらとりたまき)の演技も良かった。きっといい女優さんになることだろう。

あと広瀬すずの濡れ場にはちょっと戸惑う。そういう歳になったんですね…


2022年、151分。

Filmarks評価、☆3.9。

57/102。