おはようございます。


今日はプライムビデオ。



「ゴヤの名画と優しい泥棒」


「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッチェル監督(2021年9月没)の長編映画の遺作。

長年連れ添った妻とやさしい息子と小さなアパートで年金暮らしをする60歳の男がゴヤの名画を盗難するという、実際に起こった事件の真相を描いたドラマ。

それは、「007」シリーズの1作目の劇中でも語られるほど、当時のイギリス国内を騒然させた事件。

国際的な犯罪組織の関与も噂される中、自首してきたのは初老の男性、しかも単独犯行。現代版「ドン・キホーテ」とも言うべき、権力に媚びない反骨オヤジの犯行動機とは?

95分とそんなに長くないので、是非自分の目で確かめて欲しい。

俳優陣がみんないい。奥さん役のヘレン・ミレンもいい味出してて素敵。

奔放なおじいちゃんとそれに振り回されながらついていくおばあちゃん。実際の主人公も、悪戯っ子みたいな性格だったようである。

笑いの起きる温かい法廷のシーンは魅力的。時代のせいもあると思うが、日本じゃこうはいかない。

事実は小説よりも奇なり。世の中にはなさそうである面白くて感動的な実話が数多くある。


2022年、95分。

Filmarks評価、☆3.7。

53/97。