おはようございます。


今日はプライムビデオ。



聴覚障害の元プロボクサー・小笠原恵子の自伝「負けないで!」を原案に描いた人間ドラマ。

こういったセリフの少ないドラマって、俳優の演技にかかっているが、主演の岸井ゆきのは見事に演じきった。

今年の日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を初受賞するのも納得。

主人公のケイコがそこにいるかのよう。

かわいらしさは一切封印して厳しいトレーニング(売れっ子だから3ヶ月しか準備期間はなかった)を重ねた顔は、完全にボクサーのそれだ。

めったに笑うことはないが、時折見せるケイコの笑顔にやられてしまう。

関係ないけど、弟役(いいやつ)の佐藤緋美って、浅野忠信とCHARAの息子だったんですね、いい味出してます。

障害者が主人公ではあるけど、人はみんな悩みながら生きているっていう「日常」を描いた映画で、変な色眼鏡で見て欲しくない。

主題歌はなく、音もいい(自然の音とか、ミット打ちの音とか)。音にもこだわった作品。

1時間39分。