お別れの季節 そして隠岐の風物詩 | ろーちき(たくさん) しまね

お別れの季節 そして隠岐の風物詩

 

雲一つない真っ青な空に飛行機雲が交差し、「フェリーくにが」はその時を待っています。


3月は別れの季節

ここ隠岐の島でも、同じ時間を共に過ごした仲間、友達、先生、上司、同僚との別れの季節。

別れは寂しく、不安で心細く、今をこのまま続けることができれば、どれだけ心が楽だろう。

離島であるが故、その感情はより深く心にとどまり、心が別れを拒みます…


中心で涙を拭う女性

肩をたたかれ、背中を押され、輪の中でもみくちゃにされた満面の笑顔の子ども

次々に並んだ人と握手をする青年

至るところから「感謝の言葉」と「エール」が発せられ、共に過ごす最後の時間が1秒1秒と刻まれていきます。


この1年間共に仕事をした仲間が、今日隠岐を離れていきました。

縁をいただいた、かけがえのない仲間との別れのあとは、いつも心にぽっかりと穴が開き、孤独感を感じてしまいます。

そして、いつも思います、今が良かった、今が良かったと…


結局、桜は今日に間に合いませんでした…

山には桜が咲いていて欲しかった…

隠岐を離れていく仲間に、少しでも綺麗な隠岐を見せてあげたかった…

少しでも綺麗な隠岐で見送ってあげたかった…

 

ただ今日は、とても良い天気になりました。

新たな1歩への花向け、カラフルな紙テープがフェリーを彩ってくれました。

紙テープを通して、最後の温もりや気持ちが伝わっているといい。


少しずつ隠岐を離れていくフェリーが紙テープを長く伸ばしていきます。



紙テープは切れても縁は切れないでいて欲しい。



いきものがかりの「ありがとう」が流れ、フェリーが小さくなっていきました。



3月は別れの季節

ゆっくりと離れていくフェリーの別れは、寂しさを一層大きくします。

悲しいときは涙を流し、嬉しいときは大きく口をあけて笑い、怒るときは烈火の如く怒ればいい、いつも、自分の心に正直であって欲しい。

絶対に仕事に忙殺されず、健康第一で過ごして欲しい。

切に、そう願うばかりです。

 

みんな、ありがとうございました。

隠岐を忘れるなよ~

(^^)