たかぎスポーツクラブは、長野県下伊那郡喬木村を拠点に活動する総合型地域スポーツクラブです。
ざっと概要を・・・
 
・理念 生涯スポーツ社会の実現。「仲間」「生きがい」「健康」を持ち続けられる地域社会の実現。
・設立  2013年
・法人化 2017年6月(一般社団法人)
・会員数  約520名(2019年)
・実施事業  定期活動、講座、イベント、個別指導
・主な種目  テニス、フットサル、ランニング、ダンス、健康体操、コグニサイズなど
・クラブハウス  喬木村多機能型施設「みんなの広場アスボ」
・運営形態 全会員が構成員である総会を最高意思決定機関とする、自主運営。喬木村の手厚いサポート。
 
 


元々は、喬木村教育委員会が、文部科学省の号令を受けて主導して設立した総合型地域スポーツクラブです。
当初は”自治体のクラブ””行政サービスとしてのクラブ”というのが実質的なクラブの形でした。
クラブ2年目に地域おこし協力隊(私ですが・・・)にマネジメントを任せて、自立にベクトルの向きを変え、変化と成長を繰り返してきました。
 
平成30年度で会員数520名の過去最高を達成しましたが、それまでは上がったり下がったりを繰り返していました。
2年目に503名という会員数を記録しており、それがそれまでの最高でしたが、これは”会費無料時代”の結果です。
会費無料というのは、会員になるだけではお金はかからないということです。
会員は活動(その時は「教室」としていました)に参加するための参加費を支払うのみだったので、とりあえず入会だけしておく(でも参加しない)という会員が含まれていました。
 
そしてクラブ3年目に412名にガクンと落ちていますが、これは会費制度をスタートさせたことで、上記のような会員が入会しなくなった為です。
この時は年会費2000円を全会員から納めてもらうという仕組みを始めました。
 
それ以降は、会員数としては増えたり減ったりをしながらでしたが、平成30年度、クラブハウス『みんなの広場アスボ』を拠点とすることで大幅に活動を拡大したことで、会員数を大きく伸ばしたのです。
 
 
2019年7月現在の会員分布は以下の通りです。
 
どうしても習い事ニーズというのが大きいので、小学生がメインになっています。
また、たかぎスポーツクラブは部活動には介入していませんので、まだまだ中学生の会員は少ないのが現状です。
 
会員数だけ見ると、人口約6300人の喬木村という地域を拠点にしているクラブとしては、もの凄い会員率だなと思われるかもしれませんが、会員の居住地は喬木村とそれ以外という見方をすると、おおよそ半々です。
 
 
これからの人口減少社会において、喬木村は近隣の地方都市との連携なしでは豊かにはなれないでしょう。
それは地域スポーツクラブの活動においても同様で、喬木村の人だけで盛り上げようたってそれは無理。
無理というか、そんなのくだらないし、つまらない。
(たまに、喬木村のものは喬木村だけで使うとか、村外の人は入ってくるなみたいなことを言う村民のかたもいらっしゃいますが、この多様性の時代に何を言ってんだって心の底から思います。それでは幸せになれない)
というわけでたかぎスポーツクラブは、拠点としている喬木村が中心にはなりますが、近隣の市町村からも多くの会員が来ています。
 
さて、よくクラブの規模を測る指標として会員数を聞かれるのですが、それだけでクラブの規模を測るのは間違っています。
 
次のグラフをご覧ください。
 
これはクラブの活動(定期活動のみ)に参加した数の年間累計(のべ参加者数)です。
先述の通り、たかぎスポーツクラブの会員数は上がったり下がったりを繰り返してきましたが、参加者数は設立以来右肩上がりです。
これはクラブの活動の活発さを表しています。
つまり、一人当たりがたくさんクラブに参加するようになっていっているということです。
めちゃくちゃ会員数はいるけど、月に1回しかクラブ活動がないクラブと、会員数は少ないけど、週に4回活動している種目がたくさんあるクラブでは、どちらが大きな規模と言えるか、ということなんです。
だから会員数と参加者数の両方を見ていくのがいいと、私は思っています。
 
 
経営面の推移もそのうちお見せできればと思います。