タイトリストブランドのマッスルバックアイアンと言うと、私の知見の範囲では古くはTOUR MODELというモデルが80年代にリリースされていて、オーストラリアのスティーブ・エルキントン選手(1995年のUSチャンピオンシップウイナー)がバッグインしていたのは雑誌にて確認しております。

 

 

今でこそ数多くのトッププロ選手の使用率が高いタイトリストのアイアンですが、古いモデルに焦点を当ててみると ”これだよねっ” というような皆が知っているモデルが即座に出でこない(PING=EYE2 ミズノ=TN87 ベンホーガン=APEX、のような)。

 

 

そして今回取り上げるのは2002年リリースの690MBの#4です。

 

まずもってアイアンの造形美というものを一見から感じ取ることができる。

 

美しさ、カッコ良さ、凛とした佇まい。

 

このアイアンは実戦での使用用途は皆無で、ギアマニアが構え、眺めるためだけに存在していると言っても良いと思います。

 

使う必要はない、ただ構えるだけで良い。

 

 

 

 

ロフト角:25°  ライ角:59.5° (メーカーカタログ値)

 

マッスルバックタイプにしてはブレード長が極端に短いわけではなく、緊張感を和らげている。

 

且つ、ネック形状の妙で違和感なく薄っすらとオフセットがあるように見える。

 

打ってみたいのだがシャフトが折れる危険性があるため叶わず。

 

 

 

 

参考比較写真  左:690MB  右:DCI990 #4

 

顔つきはプレーヤー個々人の好みに委ねられるので評価はできない。

 

見た人がどう感じるか、ただそれだけ。

 

なお、DCI990はスペインのセルヒオ・ガルシア選手がプロデビュー時に使用していました。

 

 

 

 

フェース画像。

 

余談ですが、今から22年前のモデルですが新溝ルールには適合しています。

 

競技での使用が可能です。

 

 

 

 

ソール部比較。 左:MB690  右:DCI990

 

マッスルバックとハーフキャビティのソール幅のみの比較ですが、こんなに違いがあるものなんですね。

 

 

 

 

この形状のモデルはいくつかリリースされていて、元はタイガーウッズ選手用のT刻印のプロトタイプだと思います。

 

 

タイトリストと契約して迎えた1998年のマスターズゴルフでのバッグインは確認済みです。

 

 

690MBはそのスタイルを一般向けに販売したような感じでした。

 

 

個人的にはこの当時のタイトリストフォージドMBシリーズが一番好きで、シンプルでCoolなバックフェースのデザインに一目ぼれでした。ロゴの配置も最高です。

 

 

古き良き時代でしたね。